サウジアラビアでは、数年前まで女性は運転ができなかったらしい。あらま、と思うが、もっとひどいことにサウジアラビアには、ほとんど公共交通機関がないのだという。

 

ということは、運転できないということは、誰かに頼んで連れて行ってもらうしかなくて、それが女性が禁止ならば、男性しかいない。女性の移動の自由がない、ということと同義なのだ。

 

随分ひどいなぁ。自転車ツーリングで行った、オイルの出るブルネイも、バスやら鉄道はほとんどなくて、みんな自家用車移動。みなお金を持っているからであるが、それも大変だ。

 

ということを妻に言ったら、公共交通機関がないのは、別にサウジアラビアやブルネイだけでなく、妻の実家の宮城県の田舎もそうだ、と言っていた。バスがほとんどないから、自動車で移動だ。そうかもしれない。

 

公共交通機関にタクシーは入るのだろうか??国によっては乗り合いタクシーなどもあるが、これって仲間に入るのかな??運行の頼りなさと、費用から入らないかもしれない。

 

それならば、公共交通機関があるということは、恵まれていて、幸せなことなのかもしれない。

 

僕は車が運転できない。それに生まれてこの方、ずっと首都圏に住んでいるから、公共交通機関はあって当然、と思っていた。これがなければ困ってしまう。

 

公共交通機関があると、車がなくても、運転できなくても、未成年でも老人でも、酔っ払っていても寝ていても、安価でかなり遠くまで行ける。

 

ドアツードアじゃないやら、本数がないやら不便やらそんな不満はあろうけれど、とっても優れものだ。

 

日本でも、公共交通機関があるところはないところより少ない。世界規模で見てもそうかもしれない。ロサンゼルスのような都市だってなさそうなところもある。

 

当たり前で、何も感じなくなっていて、公共交通機関。へぇーと思ったのだった。