今は、ちょい前ほど「やりたいことを早く見つけろ」と子供(中学生や高校生)をせっつかなくなってきているんじゃないか、と書いた。

 

やりたいことを見つければ、おのずと将来の進路が開けそうなのだけれど、実際はどうなんだろう。

 

僕の子供は、飛行機が好きだから、できれば航空会社に入りたいと、今の時点では考えているらしい。CAなどである。では、入るために何をすべきか、というとそれがはっきりとしたルートがよくわからない。

 

新幹線の運転手になりたい、というのもそうだが、入社時点で、その運転できる技術を持っている必要はない。入社してから訓練される。新幹線を運営する会社に入らないと、たとえその技術があっても意味がないから、その会社に入ることが大前提となる。

 

ならば、航空会社なり、鉄道会社に入るにはどうしたらいいか??というとそれがはっきりとない。有名大学に行ったら入れるとも限らないが、その道の専門学校行ってもそれは同じことである。

 

採用されるかは、運に頼ることも大きくなる。例えば、コロナがあって人員削減して、明けたら採用大幅増。段階大量退職による、大量採用。週休1日制から2日制移行による大量採用などなど。そして面接官との相性。わからないことだらけだ。

 

だから、門戸を広げて、じっくりとその運が来ることを待つことしかない気もするのである。やりたいことを決めても、進路が決まらない、というのはこれ以外にもよくある話だろう。

 

だから、やりたいことをあまり突き詰めるのもよろしくないのかもしれない。それだけに絞っても仕方ない。

 

進路に関しては、興味のないことや嫌なことに進まないぐらいの考えがよろしいのかもしれない。