語学をやっていて思うのだが、知っていること、覚えていることと、使わなきゃいけない場面でできることには随分隔たりがあると思う。

 

これは語学に限らず、仕事などなんでも当てはまると思う。その知識を使わなきゃいけない時は突然やってくる。その時に言えるかどうか?後になって冷静になって考えると、こういえばよかった、この単語だった、ということが山ほどある。

 

これはちょっとした口論、論争、言い争いにも言えるだろう。後になって、こう言っていればよかった、そうすればぎゃふんといわせられた、あるいは丸く収められたのに、と思う。

 

これは、その場面というのは突然やってきて、その対応に自分は必死なのだ。その時まさに必要な自分の知識や理論や考えを出す力が、対応の方にも割かれてしまって、十分に出てこない。だいたい3割出てくれば御の字なんきゃないかと思う。冷静になれば、対応へ割かれる力が要らなくなるから、10割出てくる。

 

その冷静でない時に出てこない、というのは、その論理や単語などに対して、まだ自分が練習不足なのだと思う。完全に板についていないから、出てこない。

 

3割しか出てこないとすれば、10のことを言いたければ、少なくとも30の単語や理論を積み上げろ、といいことなのだろう。