あまりにも当たり前のことだろうけれど、外国の方が、その国の言葉を日本で使うより使いやすい、とは思う。

 

僕がやっている言語の中(英中韓)で一番レベルの低い韓国語で特に感じていることではある。仕事で、時々、英語や日本語が話せない韓国人と話さざるをえない機会がたまにあるけれど、どうもスムーズに言葉が出てこない。

 

数字になると特に出てこなくて、180とかもスムーズに言えない。知ってはいるし、言えといえばいえる。しかし人を目の前にすると、対応に必死で、自分の知ってることの3割ぐらいしか発揮できない感じだ。

 

ところが、韓国へ行って韓国語を使うと、思ったよりは口から出てくる感じがするから不思議なものである。

 

これは、たぶん日本で韓国語を使わざるを得ない場合は、お金を稼ぐ立場であるから、ある程度自分が主体的に話さないといけない。それに準備せずに突然その機会が来るので、頭がそれについていっていないのもある。

 

対して韓国では、客の立場であることが多い。質問はすくなくとも初回は自分で考える。その後はリスニングが多い。リスニングはだいたいわかればいいというのもある。

 

外国では、その国の言葉を話さなきゃいけないから、そのあきらめもある。相手も外国人だとすぐわかるから手加減してくれる。

 

でも日本で、相手の国の言葉をしゃべると、「ああこの人ならわかってもらえる」とネイティブスピードでべらべらしゃべられるんじゃないか、という恐れもある。そんなことをされたら、僕のレベルではたまったものではないのだ。

 

あとは、まわりの雰囲気もある。日本と外国ではまたこれも全然違う。

 

逆に、日本で相手国の言葉をしゃべれれば、結構上達したといえるんだろう。韓国語も結構やってるつもりだけれど、いつその境地が訪れんだろうか??といぶかしく思う。