まずは気象概況です。移動性高気圧は日本の東に遠ざかりつつあり、北日本から西日本では晴れている所もあるものも天気は下り坂です。沖縄・奄美は高気圧縁辺の湿った空気の影響で、曇りや雨の天気になっています。一方、フィリピンには台風1号があって日本付近に接近してくる見込みです。明日は、日本海北部の低気圧と、低気圧からのびる前線、東シナ海にのびてくる梅雨前線に向かって、台風周辺の湿った空気が入るため、全国的に雨が降る見込みです。

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、当面は28日頃に予想されている寒冷前線と梅雨前線による大雨に警戒が必要と思います。台風1号の動向にも念のためご注意ください。台風1号の通過後は前線帯が南下して、日本付近は大陸からの冷涼な高気圧に覆われるため北日本から西日本は平年より気温が低くなりますが、晴れやすくなりそうですので、登山には狙い目かもしれません。

 

以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<5/27(月)>

冒頭に書きました通りです。

 

<5/28(火)>

前線が日本の東から本州付近にのびて、ゆっくりと南下します。全国的に雨が降り、前線に向かって台風1号や太平洋高気圧縁辺の湿った空気が入るため、西日本や東日本太平洋側を中心に大雨になる恐れがあります。最新の気象情報にご注意ください。

 

<5/29(水)>

前線は日本の南に南下します。東日本太平洋側は最初は雨が残るため、引続き大雨に警戒が必要です。北日本から西日本は前線の南下とともに天気が回復してきます。沖縄・奄美は前線や台風1号の影響で雨。

 

<5/30(木)>

黄海の高気圧が日本海に進んできます。東北から西日本は高気圧に覆われて概ね晴れ。トラフ(上空の気圧の谷)の影響を受ける北海道は概ね曇り。梅雨前線付近の湿った空気の影響を受ける沖縄・奄美は曇りや雨の天気の予報です。

 

<5/31(金)>

東シナ海で梅雨前線が北上し、前線上に発生した低気圧が九州の南に進みます。全国的に曇りや雨の天気になりますが、前線や低気圧から離れた北海道は晴れる所もありそうです。

 

<6/1(土)>

低気圧は東日本の南を東に進み、梅雨前線が沖縄・奄美付近にのびる一方で、高気圧が黄海に進みます。低気圧や梅雨前線の影響で全国的に曇りや雨の天気になる見込みです。

 

<6/2(日)>

低気圧は日本の東に進み、高気圧は黄海をゆっくりと東に進みます。高気圧縁辺の湿った空気の影響で全国的に雲が広がりやすい天気になりそうです。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(6/1-6/7)>

大陸の冷涼な高気圧に覆われて北日本から西日本は低温傾向で、平年より晴れの日が多くなりそう(最新の2週間予報による)。梅雨前線が南下してくる沖縄・奄美は低温傾向かつ多雨傾向の予報です。

 

<1か月予報 3・4週目(6/8-6/21)>

暖かい空気に覆われやすく、全国的に高温傾向の予報です。天候は平年同様に全国的に曇りや雨の日が多く、西日本から東北までこの期間に梅雨入りと思われます。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:5/28-5/30、下段:5/31-6/2

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】