まずは気象概況です。日本の東に高気圧が停滞していて、日本付近は高気圧縁辺の湿った空気が入りやすくなっています。そのため、東・西日本の太平洋側を中心に雨が降っています。また、日本の南には気圧の谷があって、前線がのびています。この前線は東・西日本の南岸付近まで北上して、明日にかけて東に進みます。前線に向かって暖かく湿った空気が入るため、東・西日本の太平洋側を中心に大気の状態が不安定になります。20日にかけて局地的な雷を伴った激しい雨にご注意ください

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、今週の東・西日本は早くも「梅雨の走り」の天気が続きそうです。前線が停滞する沖縄・奄美は「梅雨入り」すると思われます。

 

東・西日本は来週も「梅雨の走り」の天気が続きそうなため、沖縄・奄美に続いて梅雨入りするかもしれません。以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<5/20(月)>

前線が本州南岸を東に進みます。前線に向かって暖かく湿った空気が入るため、近畿から東日本を中心に雨。また、北日本を通過する低気圧の影響で、北日本も雨が降る所が多いです。西日本は西の方から天気が回復してきます。沖縄・奄美は、高気圧縁辺の湿った空気を受ける先島諸島を除いて概ね晴れる見込みです。

 

<5/21(火)>

高気圧が日本海に進む一方で、前線が沖縄・奄美から日本の南に停滞します。高気圧に覆われて東北から西日本は概ね晴れる見込みです。北海道は低気圧の影響で雨が残りますが、次第に天気は回復してきます。沖縄・奄美は前線が停滞する影響で曇りや雨の天気になります。早ければ、沖縄・奄美の梅雨入りの発表がありそうです。以降、沖縄・奄美は週末まで曇りや雨の天気が続く見込みです。

 

<5/22(水)>

日本海の高気圧が北日本に進みます。北日本から西日本は高気圧に覆われて概ね晴れる見込みです。

 

<5/23(木)>

黄海の高気圧がゆっくりと朝鮮半島付近に進む一方で、サハリン付近を通過する低気圧からのびる前線が北海道を通過します。また、梅雨前線が九州南岸まで北上します。東北から東日本は概ね晴れますが、北海道と西日本は曇りや雨の天気になりそうです。

 

<5/24(金)>

朝鮮半島付近の高気圧はゆっくりと日本海に進み、梅雨前線は沖縄・奄美から本州の南に停滞します。北日本から西日本は雲が広がりやすく、九州南部を中心に雨が降る見込みです。北日本でも雨が降る所がありそうです。

 

<5/25(土)~5/26(日)>

日本海の高気圧はゆっくりと東に進み、梅雨前線は沖縄・奄美から本州の南に停滞します。北日本から西日本は雲が広がりやすい天気が続く見込みです。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(5/25-5/31)>

日本の南東に高気圧が張り出して、日本付近は暖かく湿った空気が入りやすく全国的に高温傾向の予報です。沖縄・奄美から西日本南岸に前線がのびるため、西日本と東日本太平洋側を中心に多雨傾向の予報。

 

<1か月予報 3・4週目(6/1-6/14)>

本州の南岸に梅雨前線に対応する気圧の谷が予想されています。沖縄・奄美、西日本、東日本太平洋側は平年と同様に曇りや雨の日が多く、この期間に梅雨入りしている可能性が高いです。北日本、東日本日本海側は、平年同様の数日の周期で変わる天気の予報です。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:5/21-5/23、下段:5/24-5/26

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】