まずは気象概況です。今日は二十四節気の「立春」、暦の上では春ですが、南岸低気圧の影響で関東甲信の内陸部を中心に雪となり、都心でも小雪が舞ったようです。問題はこの後、東シナ海の前線上で発生する別の南岸低気圧です。関東甲信の山岳や山沿いを中心に大雪となり、東京23区でも積雪となる見込みです。気象庁は今朝に「大雪に関する関東甲信地方気象情報 第3号」「大雪に関する東京都気象情報 第2号」などを発表して注意を呼び掛けています。
さて、木曜日に更新されている気象庁の１か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、今週は週初めの南岸低気圧による関東甲信の大雪に注意です。その後も北・東日本では気象予報の１か月予報ほど暖かくはならず、寒い2月中旬になる可能性があります。NOAA(アメリカ海洋大気庁)は、日本などの中緯度に寒気が南下しやすくなる「北極振動マイナス」に伴って、13日頃、18日頃、20日頃に立て続けに寒波が来る予想をし始めています。寒い2月中旬になるかもしれません。
以下に気象庁の週間予報と１か月予報の内容と根拠をまとめてみます。
気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。
＜2/5(月)＞
前線を伴って南岸低気圧が東に進みます。その影響で東北から沖縄・奄美は雲が広がりやすく、沖縄・奄美、西日本、東海・北陸は概ね雨、関東甲信は概ね雪。北海道の日本海側は寒気の影響で曇りや雪、太平洋側は概ね晴れる見込みです。
＜2/6(火)＞
南岸低気圧は日本の東に進み、日本付近は冬型気圧配置になります。東北～東・西日本の日本海側は寒気の影響で雲が広がりやすく、雨や雪が降る所があります。東北～東・西日本の太平洋側は南岸低気圧の影響で雲が広がりやすく、前半の関東甲信や東北を中心に雪が残ります。沖縄・奄美も寒気の影響で雲が広がりやすい天気です。北海道は気圧の尾根になるため概ね晴れ。
＜2/7(水)＞
大陸から高気圧が張り出して、北日本中心の弱い気圧配置となります。一方で東シナ海には前線が伸びてきます。北日本から西日本の日本海側は寒気の影響で雲が広がりやすく、雨や雪が降る所があります。太平洋側は概ね晴れますが、九州は東シナ海の前線の影響で雲が広がりやすい天気です。沖縄・奄美は前線の影響で雨。
＜2/8(木)＞
東シナ海の前線上に低気圧が発生して、西日本の南に進んできます。北日本から西日本の日本海側は寒気の影響で雲が広がりやすい天気です。太平洋側は概ね晴れますが、低気圧の影響で西日本では雲が広がりやすい天気です。沖縄・奄美は前線の影響で概ね雨。
＜2/9(金)＞
西日本の南の低気圧は、日本の東に進みます。北日本から西日本の日本海側は寒気の影響で雲が広がりやすい天気、太平洋側は概ね晴れる見込みです。沖縄・奄美は前線の影響で概ね雨。
＜2/10(土)＞
日本の南の前線が解消され、北日本中心の冬型気圧配置も弱まるため、寒気の影響が残る北・東日本の日本海側を除いて、全国的に概ね晴れる見込みです。
＜2/11(日)＞
日本海が気圧の谷となり、低気圧が発生する可能性があります。その影響で、北日本から西日本の日本海側は雲が広がりやすく、雪や雨が降る所があります。太平洋側と沖縄・奄美は概ね晴れる見込みです。
※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。
＜１か月予報 ２週目(2/10-2/16)＞
正のEUパターンによって日本付近で偏西風が南に蛇行するため、全国的に寒気の影響を受ける時期があり、沖縄・奄美で低温傾向、その他の地方では平年並みの気温の予報。低気圧や前線の活動が不活発になるため、東・西日本の太平洋側は少雨傾向の予報です。
＜１か月予報 ３・４週目(2/17-3/1)＞
冬型気圧配置は弱く、全国的に高温傾向の予報です。天候は全国的にほぼ平年並み。ただし、NOAAの予想通りなら2月中旬は気温低めになるかもしれません。
【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段：2/6-2/8、下段：2/9-2/11
ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域
【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)
上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差
【１か月予報 気温の予報】上：１か月平均、下：週別
【１か月予報 降水量の予報】
【１か月予報 降雪量の予報】
【１か月予報 日照時間の予報】
