まずは気象概況です。日本付近は冬型気圧配置が強まっており、気象衛星画像では地上天気図の気圧の谷に対応したJPCZ(日本海寒気団収束帯)が明瞭。北日本から西日本の日本海側では雪になっている所が多く、太平洋側にも雪雲が流れ込んできています。そのため、近畿や四国では今シーズンの初雪が観測されています。北・東日本の日本海側を中心に18日にかけて、暴風雪や大雪に対する警戒が必要です。気象庁からは今朝に「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 第4号」を発表し警戒を呼び掛けています。

 

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、23日まで強い寒波が二回に分けて襲来する見込みです。2回目の寒波は西回りですので、西日本でもかなりの大雪になる可能性があります。25日は南岸低気圧が通過しそうで、関東甲信は平野部でも雪になるかもしれません。年末年始はまだ予報の不確実性が大きいため、現段階では何とも言えないです(NOAAの予想図では元旦は晴れですが‥)。以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<12/18(月)>

強い冬型気圧配置が続きます。北日本から西日本の日本海側では雪が降る所が多いです。太平洋側は概ね晴れますが、雪雲が流れ込んで来る所もある見込みです。沖縄・奄美も寒気の影響で概ね曇り。

 

<12/19(火)>

冬型気圧配置は西の方から緩み、夜には低気圧が日本海と南岸に進んできます。低気圧や寒気が残る影響で全国的に雲が広がりやすく、沖縄・奄美と西日本は雨、北・東日本の日本海側は雪や雨が降る見込みです。

 

<12/20(水)>

2つの低気圧は発達しながら日本の東に進み、日本付近は再び冬型気圧配置が強まります。北日本、東・西日本の日本海側では寒気の影響で雪や雨が降ります。22日にかけて荒れた天気や大雪になる恐れがありますのでご注意ください。東・西日本の太平洋側では天気は回復してくる見込みですが、雪雲が流れ込んで来る所もある見込みです。沖縄・奄美は寒気の影響で雨。

 

<12/21(木)~12/22(金)>

日本付近は強い冬型気圧配置が続きます。北日本から西日本の日本海側では雪、太平洋側は概ね晴れますが雪雲が流れ込んで来る所もある見込みです。沖縄・奄美は寒気の影響で両日ともに概ね曇り。

 

<12/23(土)>

北・東日本では冬型気圧配置が続きますが、西日本は次第に緩んできます。北日本から西日本の日本海側では雪や曇り、太平洋側は概ね晴れますが雪雲が流れ込んで来る所もある見込みです。沖縄・奄美は湿った空気の影響で概ね曇り。

 

<12/24(日)>

本州付近に移動性高気圧が進んできます。西日本、北・東日本の太平洋側は概ね晴れますが、北・東日本の日本海側は、寒気が残る影響で雪が降る所が多いです。沖縄・奄美は前線の影響で雨が降る見込みです。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(12/23-12/29)>

冬型気圧配置は緩み、北日本は寒気の影響を受けにくく高温傾向、東日本以西は大陸の冷たい空気に覆われやすいため平年並みの気温の予報です。全国的に天候はほぼ平年並みの見込みです。

 

<1か月予報 3・4週目(12/30-1/12)>

北極の寒気が西半球に南下するため、日本付近は寒気の影響を受けにくい見込みです。そのため北日本で低温傾向、東日本以西で高温の予報です。ただし予報の不確実性が大きいため、北の地方ほど寒気の影響を受けやすくなる可能性があります。天候は全国的にほぼ平年並みの見込みです。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:12/19-12/21、下段:12/22-12/24

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 降雪量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】