まずは気象概況です。冬型気圧配置が緩み、日本付近は帯状の高気圧に覆われて晴れている所が多いですが、北日本日本海側では寒気が残る影響雪が降っている所があり、関東の南に発生した低気圧の影響で関東南岸では雨が降っている所があります。明日は日本海で低気圧が発生して、低気圧や前線に向かって暖かい空気が入るため、いったんは寒さが緩みますが、その後は再び冬型気圧配置が強まる見込みです。気温の変動にご注意ください。これまでの降雪で積雪が増えている山岳エリアでは雪崩に注意が必要が必要と思います

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、向こう1か月は少なくとも12月前半まで気温の変動が大きくなりそうです。単純な暖冬予報ではなく、一筋縄ではいかないシーズンになりそうです。差し当たっては11月末から12月初め、そして12月10日前後に強い寒波が来そうです。NOAA(アメリカ海洋大気庁)の予想では12月中旬まで、日本などの中緯度帯に北極の寒気が南下しやすい「#北極振動マイナス」になります。

 

以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<11/27(月)>

前線を伴った低気圧が日本海北部に進みます。その影響で北日本、東・西日本の日本海側は雲が広がりやすく、雨が降る所があります。沖縄・奄美、九州は気圧の谷の影響で雲が広がりやすい天気になります。その他の地方では概ね晴れる見込みです。

 

<11/28(火)>

日本海北部の低気圧は発達しながらオホーツク海に進み、日本付近は冬型気圧配置が強まります。北日本、東・西日本日本海側は雨(北日本の標高が高い所、東日本の山岳は雪)が降る所が多いです。沖縄・奄美、東・西日本の太平洋側は概ね晴れる見込みです。

 

<11/29(水)~12/3(日)>

日本付近は冬型気圧配置が続きます。北日本から西日本の日本海側は雲が広がりやすく、雪(北日本、東・西日本の山岳)や雨が降る所が多いです。太平洋側と沖縄・奄美は概ね晴れ。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(12/2-12/8)>

正のインド洋ダイポールに伴うシルクロードパターン、正のEUパターンによる偏西風の蛇行に加えて、北極振動マイナスによって日本付近は寒気の影響を受けやすく、全国的に低温傾向の予報。北日本、東日本日本海側の山岳は寒気の影響で降雪量が増える時期がありそうです。最新の気象情報にご注意ください。

 

<1か月予報 3・4週目(12/9-12/22)>

気象庁の予報では、平年並みの北日本を除いて高温傾向ですが、NOAA(アメリカ海洋大気庁)の予想図では12/10頃に強い寒波が来る可能性がありそうです。また、クリスマスや年末の頃に寒波が来ることが多いので、油断禁物と思います。

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:11/28-11/30、下段:12/1-12/3

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 降雪量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】