まずは気象概況です。オホーツク海には発達した2つの低気圧があって、大陸の高気圧との間で日本付近は冬型気圧配置が強まっています。北・東日本の日本海側の山を中心に雪が降っており、立山や白山山系で積雪が増えているようです。雪崩ネットワークからは立山のアルパインでは雪崩に警戒との情報が出ていますが、白山山系でも要注意と思います。降ったばかりの雪は不安定ですので、慎重な行動をお願い致します。また、気圧の傾きが大きい状態が続きますので、北日本から東日本では20日にかけて強風にも注意が必要です

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、平均すると向こう1か月は高温傾向の予報ですが、11/25前後に来る強い寒波に注意が必要と思います。まだ不確実ですが、NOAA(アメリカ海洋大気庁)の予想図では、月末にも寒波が来る可能性がありそうです。当初の気象庁の予報のように単純な暖冬ではなく、どうも気温の変動が大きそうですので、最新の気象情報にご注意ください。北・東日本の日本海側は降雪量が少ない予報ですが多雨傾向ですので、標高の高い山岳では多雪傾向になりそうです。以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<11/20(月)>

北・東日本を中心に冬型気圧配置が続きます。北日本と、東日本日本海側は寒気の影響で雲が広がりやすく、雪(北海道、山岳)や雨が降ります。東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美は高気圧に覆われて概ね晴れ。

 

<11/21(火)>

移動性高気圧が本州付近に進んできます。高気圧に覆われて全国的に概ね晴れ。

 

<11/22(水)>

引続き帯状の高気圧に覆われて全国的に概ね晴れ。

 

<11/23(木)>

日本海の低気圧が発達しながらオホーツク海に進み、日本付近は次第に冬型気圧配置になります。北海道、東北北部、東日本日本海側は低気圧の影響で雲が広がりやすく、雨が降る所が多いです。その他の地方では概ね晴れる見込みです。

 

<11/24(金)>

低気圧は更に発達しながらオホーツク海を北上し、日本付近は冬型気圧配置が強まります。北日本から西日本の日本海側は雲が広がりやすく、雪(北海道、東北北部、山岳)や雨が降ります。寒気がつよいため、太平洋側や沖縄・奄美でも雲が広がりやすい天気になります。冬型気圧配置の状況によっては、25日にかけて北日本と、東日本日本海側で荒れた天気になる可能性がありますので、最新の気象情報にご注意ください

 

<11/25(土)>

朝鮮半島付近に高気圧が進み、西日本では冬型気圧配置は緩んできます。24日より雪になる範囲が広がり、太平洋側でも雪雲が流れてきそうです。

 

<11/26(日)>

高気圧が日本付近を通過して、日本付近は気圧の谷になります。全国的に雲が広がりやすく、北・東日本の日本海側では雪や雨が降る所がある見込みです。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(11/25-12/1)>

北極の寒気を伴う寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)がオホーツク海北部に南下するため、北・東日本を中心に一時的な寒気の影響を受けやすい予報。そのため、気温は全国的に平年並みの予報ですが、北・東日本の日本海側は寒気の影響で多雨傾向の予報。標高の高い山岳では多雪傾向であることを意味します。東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美は高気圧に覆われやすいため少雨傾向の見込みです。

 

<1か月予報 3・4週目(12/2-12/15)>

シベリア高気圧が弱いため日本付近は寒気の影響を受けにくく、全国的に高温傾向の予報です。天候は全国的に平年並みの予報が発表されています。シベリア高気圧の予報は難しいので、今後変わってくる可能があります。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:11/21-11/23、下段:11/24-11/26

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 降雪量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】