10/12(木)にくも膜下出血で倒れてから10/23(月)まで入院しておりましたが幸い後遺症はなく、現在は落ちてしまった体力を取り戻すため自宅療養中です。しかし、考えることについては全く問題がないため、本日からブログを再開いたします。

まずは気象概況です。上空寒気の影響で、北北日本、東日本、近畿、山陰などで大気の状態が不安定になっています。29日は北日本から東日本では落雷、突風、急な強い雨(高い山では吹雪)に注意が必要です。雲行きに注意して、雷鳴が聞こえたら直ちに稜線を降りて、木から4m以上離れましょう。

 

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、向こう1か月は偏西風の蛇行(負のEUパターン)のため日本付近は暖かい空気に覆われやすく、全国的に高温傾向の予報です。

 

しかし北日本を中心に寒気の影響を受ける時期があり、冬型気圧配置になったタイミングで北日本の標高1500m以上の山(寒気の強さによっては中部山岳北部の3000m稜線も)では降雪量が増える可能性があります。1日の中の気温差が大きい時期ですので、防寒にも留意してください。以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<10/30(月)>

日本付近に移動性高気圧が進んできて、全国的に概ね晴れ。ただし気圧の谷の影響で、北陸を中心に雲が広がりやすく、雨が降る所がある見込みです。

 

<10/31(火)>

帯状の高気圧に覆われて、全国的に爽やかに晴れる見込みです。

 

<11/1(水)~11/2(木)>

オホーツク海の低気圧から伸びる寒冷前線が北日本を通過します。その影響で北日本と2日の東日本日本海側は雲が広がりやすく、曇りや雨の所が多いです。北日本では11/1から11/3にかけて気圧の傾きが大きくなるため、山岳の稜線では強風にご注意ください。東日本太平洋側と西日本は移動性高気圧に覆われて概ね晴れ。沖縄・奄美は高気圧縁辺の湿った空気の影響で概ね曇り時々晴れ。以降、沖縄・奄美は湿った空気の影響で、週末まで雲が広がりやすい天気が続く見込みです。

 

<11/3(金)>

低気圧が北海道付近を通過します。その影響で北日本は雲が広がりやすく、北海道を中心に雨が降る見込みです。東・西日本は高気圧に覆われて概ね晴れ。

 

<11/4(土)>

別の低気圧が日本海に進んできます。低気圧周辺の湿った空気の影響で、北日本から西日本は曇りや雨の天気の所が多いですが、高気圧が勢力を残す関東地方では晴れる予報です。

 

<11/5(日)>

低気圧は前線を伴って日本海北部に進みます。北日本から西日本は雨が降る所が多い見込みです。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(11/4-11/10)>

寒帯前線ジェットに沿った負のEUパターンに加えて、正のインド洋ダイポールに伴うシルクロードパターンが加わって、日本付近で偏西風が北に蛇行して全国的に高温傾向の予報です。特に北日本から西日本ではかなり高温になる可能性があります。だだし北日本日本海側は冬型気圧配置になったタイミングで一時的に寒気の影響を受けるため、北日本日本海側で多雨傾向(高い山では多雪傾向)、北日本太平洋側と東日本日本海側でやや多雨傾向(高い山ではやや多雪傾向)の予報です。暖秋の中での一時的な寒波にご注意ください。その他の地方では、ほぼ平年並みの天候の予報です。

 

<1か月予報 3・4週目(11/11-11/24)>

数値予報では負のEUパターンは解消されて、逆に正のEUパターンとなって北日本を中心に寒気がはいりやすそうなのです。しかし、気象庁では予報の不確実性を考慮して、引続き全国的に高温傾向の予報で、ほぼ平年並みの天候の予報が発表されています。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:10/31-11/2、下段:11/3-11/5

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】