18日に沖縄・奄美が梅雨入りしました。昨年より2週間遅い梅雨入りですが、いよいよ梅雨のシーズンの幕開けです。それとともに先週の記事の予想通り、昨日15時にカロリン諸島で台風2号が発生しています。台風は26日にはフィリピンの東に進み、中心気圧935hPaの非常に強い勢力に発達する見込みです。まだ非常に不確実ですが、本州付近に接近する可能性がありますので、今後の台風情報にご注意ください。添付は気象庁の台風情報と欧州ECMWFのアンサンブル進路予報です。

天気概況ですが、日本海の低気圧の影響で北日本で曇りや雨の天気になっており、梅雨入りした沖縄・奄美では天気図に書かれていない前線帯の影響で曇っている所が多いです。その他の地方は高気圧に覆われて概ね晴れています。北日本では低気圧から伸びる寒冷前線が通過しますので、今日は不安定な天気になります。落雷、突風、急な強い雨にご注意ください

 

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、台風2号の動向が焦点で、アメリカNOAAの予想ではその後に台風3号が発生する可能性があります。沖縄・奄美が梅雨入りしていますので、台風の接近とともに梅雨前線が北上して本州付近に大雨をもたらす可能性がありますので、台風が上陸しなくても低気圧や前線にも注意が必要と思います。以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<5/22(月)>

北海道には-21℃以下の上空寒気が入るため、大気の状態が不安定になります。落雷、突風、急な強い雨にご注意ください。また、関東甲信では午後からヒートロウ(熱的低気圧)ができるため、大気の状態が不安定になり雷雨になる所がある見込みです。関東甲信の山岳では午後からの落雷、突風、急な強い雨にご注意ください。大陸から東シナ海に前線が伸びてきて、前線上の低気圧が九州の西に進みます。そのため、沖縄・奄美は曇りや雨、西日本の天気は下り坂です。

 

<5/23(火)>

低気圧が前線を伴って日本の南を東北東に進みます。低気圧周辺の湿った空気の影響で、沖縄・奄美、東北~西日本の大平洋側を中心に雨が降る見込みです。北海道、北~西日本の日本海側は晴れる所もある予報です。

 

<5/24(水)>

低気圧が日本の東に進み、移動性高気圧が日本付近に進んできます。全国的に高気圧に覆われて概ね晴れ。

 

<5/25(木)~5/26(金)>

移動性高気圧は日本の東に進みますが、引続き日本付近を覆います。全国的に晴れる見込みです。

 

<5/27(土)>

北日本は気圧の谷が通過するため概ね曇り。東日本~西日本は引続き高気圧に覆われて晴れ。沖縄・奄美は周辺の湿った空気の影響で概ね曇り時々晴れ。

 

<5/28(日)>

低気圧が中国東北区に進み、前線が日本海に伸びてきます。その影響で北日本は概ね曇り。東日本~西日本は概ね晴れ。沖縄の南に台風2号が北上してくるため、沖縄・奄美は概ね曇り。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(5/27-6/2)>

1か月予報資料に台風2号が登場します。台風2号の進路が不確実なため、予報のバラツキも大きいです。前線帯が日本海まで北上する予想になっているため、東日本日本海側で多雨傾向の予報です。台風2号の進路や前線帯の位置によって大雨になるエリアが変わりますので、今後の台風情報・気象情報にご注意ください。北日本から西日本は台風2号がもたらす暖かい空気に覆われて高温傾向の予報です。

 

<1か月予報 3・4週目(6/3-6/16)>

気圧配置に平年との差は小さく、沖縄・奄美で高温傾向の他は、全国的に平年並みの気温と天候の予想が発表されています。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:5/23-5/25、下段:5/26-5/28

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】