先週のブログの予想通り、10/5から10/6にこの時期としては強い寒波が来て、北海道の山だけでなく中部山岳でも初雪の便りが聞こえてきました。今日の天気は早くも下り坂で、今夜から明日にかけては沿海州に進む低気圧や、低気圧から伸びる前線の影響で、北日本から西日本では悪天が予想されています。特に東日本太平洋側と北日本は大雨に要警戒です。明日にかけて北日本の山岳を中心に非常に強い風が吹きますのでご注意ください

 

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、今週は冒頭に書きました悪天に注意ですが、その後は悪天はない見込みです。向こう1か月は暖秋の予想ですが、現在は北極振動プラスで、北極に寒気が蓄積されている状況ですので、寒冬予想を考慮すると後半のどこかで潮目が変わるかもしれません。

以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<10/10(月)>

冒頭に書きました通りです。

 

<10/11(火)>

低気圧は発達しながらオホーツク海に進み、移動性高気圧が黄海に進んできて、北日本中心の冬型気圧配置。北海道の山岳では雨から雪に変わる所もあります。北日本は低気圧の影響が残り、雨が降る所が多いです。東日本日本海側も寒気の影響で曇りや雨。東日本太平洋側と西日本は概ね晴れ。沖縄・奄美は高気圧縁辺の湿った空気の影響で雲が広がりやすい天気の見込みです。

 

<10/12(水)>

移動性高気圧は日本海に進んできて、北日本から西日本は概ね晴れ。沖縄・奄美は高気圧縁辺の湿った空気の影響で、雲が広がりやすい天気の見込みです。以降、沖縄・奄美は、気圧の谷や湿った空気の影響で週末まで曇りや雨の予報です。

 

<10/13(木)>

高気圧は北日本を通過しますが、引続き本州付近を覆います。北日本から西日本は晴れる所が多いですが、トラフ(上空の気圧の谷)の影響で東日本太平洋側では雲が広がりやすく、雨が降る所もある見込みです。

 

<10/14(金)>

高気圧は北日本の東に進み、日本付近は大陸の高気圧と東海上の高気圧の間の気圧の谷になります。高気圧が勢力を残す北日本では晴れますが、東・西日本は雲が広がりやすい天気となります。

 

<10/15(土)~10/16(日)>

日本付近は引続き気圧の谷になります。全国的に雲が広がりやすい天気の予報です。台湾付近で台風が発生しそうですので、念のため動向にご注意ください。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(10/15-10/21)>

北・東日本と沖縄・奄美は暖かい空気に覆われやすく高温傾向、大陸の寒気の影響を受ける西日本は平年並みの気温の予報。西谷(日本の西に気圧の谷がある)の気圧配置のため、全国的にやや多雨傾向の予報です。

 

<1か月予報 3・4週目(10/22-11/)>

2週目と同様の予報ですが、高温の傾向が弱くなる見込みです。北・東日本と沖縄・奄美でも寒気の影響を受ける時期がありそうです。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:10/4-10/6、下段:10/7-10/9

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)
上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】

 

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】