今日から2月になりました。まず気象概況です。日本付近は冬型気圧配置となっていて、東北日本海側と北陸では明日昼頃にかけて降雪が続く見込みです。これまでの積雪と今後の降雪による雪崩に注意。日本雪崩ネットワークさん情報では、白馬エリアと妙高エリアは危険な雪崩コンディションとのことです。決して無理せず、安全マージンを取るようにお願いします。

 

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、および各国の予報資料によりますと、亜熱帯ジェットと寒帯前線ジェットの蛇行の影響で北海道を除いて高温傾向が続く見込みです。ただし最新の週間予報資料では2/4の立春から2/6頃まで下層寒気主体の立春寒波が来るようです。また、引続き南海上に気圧の谷が予想されているため南岸低気圧による関東甲信の大雪に注意と思います。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。

 
気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<1週目(2/1-2/7)>

1か月予報では北海道を除いて高温傾向の予報ですが、最新の週間予報資料では2/3に北海道付近を低気圧が通過した後、2/4の立春から2/6頃まで下層寒気主体の寒波が来る予報です。1か月予報ほど暖かくない予報に変わっています。北日本と東日本の日本海側では降雪量が増えそうですので、多雪地帯では新雪雪崩に注意と思います。お天気の流れの詳細は、明日の週間予報の記事で解説いたします。

 

<2週目(2/8-2/14)>

欧州およびインド洋を起源とする偏西風の蛇行の波の影響で日本付近は寒気が南下しにくい状況が続きます。しかし南岸に気圧の谷が予想されているため、複数の南岸低気圧が通過する可能性(各国の予想図で傾向が一致)がありますので、関東甲信では内陸部や山岳を中心に南岸低気圧による大雪のリスクがありそうです。気温は、北日本では北海道を中心に寒気の影響を受ける時期があり、北海道は低温傾向、東日本以西で高温傾向の予報。

 

<3・4週目(2/15-2/28)>

偏西風の蛇行が続き、日本付近は寒気が南下しにくく全国的に高温傾向の予報。引続き南岸低気圧に注意と思います。

 

 

 

【地上平均気温】
左から1週目、2週目、3・4週目の予想
暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい
寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい

 

 

【降水量・日照時間】1か月平均

 

 

【積雪量】1か月平均

 

 

【850hPa気温推移】

左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美
ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い
太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果)

中央の縦線が1月29日で、その左側は実況、右側は予想