昨日は南鳥島近海で台風5号、ミッドウェー諸島近海で台風6号と立て続けに発生しました。明日の夜までには南シナ海にも台風7号が発生しそうです。アジア太平洋域の予想図で、TSが台風、TDが熱帯低気圧です。四国の南、南シナ海、フィリピンの東に熱帯低気圧が予想されていて、太平洋西部は賑やかです。この台風や熱帯低気圧の頻発の原因4の一つは、海水温が高くなっているためと思われます。台風の発生が少なかったため、海水が掻き混ぜられることなく、海水温が高いまま維持されているようです。
台風5号や四国の南の熱帯低気圧が、北日本に停滞している梅雨前線に向かって暖かく湿った空気を送り込むため、北海道や東北では明日にかけて大気の状態が非常に不安定になります。気象庁は今朝「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第2号」を発表、「北海道地方では22日夕方にかけて、東北地方では、23日にかけて、雷を伴った激しい雨や局地的な非常に激しい雨が降り、大雨となるところがある」として注意・警戒を呼び掛けています。中部山岳も梅雨前線や湿った空気の影響で不安定な天気ですのでご注意ください。
さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報によりますと、まだ梅雨が明けていない北陸と東北の梅雨明け発表が遅れるかもしれません。8月初め頃まで平年より太平洋高気圧の張り出しが若干弱く、北日本から西日本は前線や低気圧の影響を受けやすい予想です。太平洋高気圧の張り出しが強まるのは、先週の1か月予報より1週間遅れの8/5頃以降になりそうです。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。
左から1週目、2週目、3・4週目の予想
暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい
寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい
左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美
ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い
太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果)
中央の縦線が7月19日で、その左側は実況、右側は予想