今朝6時の天気図では日本海低気圧は北陸付近で不明瞭化、南岸低気圧が発達しながら関東の東に進み、日本付近は強い冬型気圧配置になっています。低気圧が東に進む今日の後半は冬型は緩んでくる見込みです。今夜には日本海に低気圧が発生して、明日夜には発達しながら北海道付近に進み、明日の後半から再び冬型気圧配置が強まってきます。この低気圧と冬型気圧配置の影響で、22日後半から24日まで北日本から西日本は日本海側を中心に大雪や大荒れの天気になる可能性があります。明日の記事で最新情報をお伝えいたします。

 

 

 

 

さて、木曜日に気象庁から発表されている1か月予報によりますと、フィリピンの対流活動のため偏西風の蛇行によって日本付近に寒気が入りやすい予想です。バイカル湖のリッジが強いためシベリア高気圧が強くなり、冬型になりやすいです。1週目は西・東日本で低温傾向、3・4週目は全国的に低温傾向。2週目は低気圧の影響を受けやすいため南岸低気圧で下方修正の可能性もあります。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。

 
気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。
 
<1週目(1/14-1/20)>
冒頭に書きましたが、22日から23日は発達する低気圧と強い冬型気圧配置の影響で北日本から西日本の日本海側は大雪や荒れた天気になる恐れ、低気圧が通過する北海道は大荒れの天気になる恐れがあります。最新情報にご注意ください。24日も冬型気圧配置が続きますが、西日本から次第に緩んでくる見込みです。週半ばに高気圧が通過した後、週末には日本海低気圧が通過して天気が崩れる見込みです。詳細のお天気の流れは、明日の週間予報の記事で解説いたします。
 
<2週目(1/28-2/3)>
日本付近は500hPaの気圧の谷で、低気圧が通過しやすく、南からの暖かく湿った空気が入りやすいです。そのため北日本と東日本は高温傾向。大陸ではシベリア高気圧が強い予想のため、寒気の影響と相殺して沖縄・奄美と西日本は平年並みの予想。低気圧の影響で、北・東日本の太平洋側は平年に比べて晴れの日が少ない見込みです。北・東日本の日本海側は冬型気圧配置が弱く、平年に比べて曇りや雪・雨の日が少ない見込みです。
 
<3・4週目(2/4-2/17)>
フィリピン付近の対流活動が活発なため、大陸で偏西風が北に蛇行、日本の東で南に蛇行します。そのため日本付近は北から南への大気の流れとなって、北からの寒気が入りやすい見込みです。大陸での偏西風の北への蛇行のためシベリア高気圧が強く、全国的に冬型気圧配置になりやすいため低温傾向の予想になっています。
 
 
【地上平均気温】
左から1週目、2週目、3・4週目の予想
暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい
寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい
 
 
【降水量・降雪量】1か月平均
 
 
【日照時間】1か月平均
 
 
【850hPa気温推移】1か月予報
左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美
ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い
太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果)
中央の縦線が1月18日で、その左側は実況、右側は予想
 
 
 
本日の週間予報資料FXXN519の北半球500hPa天気図によれば、週初めの寒波の後はしばらく暖かそうです。これまでの寒波の原因のバイカル湖のリッジは解消、北極振動もマイナスからプラスに変わって北極に寒気が蓄積される傾向のようです。NOAAによれば2月初めまで北極振動はプラスですが、2週間先の予想は精度はかなり低いです。季節予報の難しさを感じます。