親友の思い出 | 大山峻護オフィシャルブログ「ALL INTO POWER~すべてを力に~」Powered by Ameba

親友の思い出

「人は幸せだから感謝するのではありません。感謝しているから幸せなのです」
岡弘己




小斎武志という男がいました。


中学柔道部の同級生でした。


当時は小斎武志、瀧本誠、吉田善行が三本柱で


ずーっと一番下に僕がいました笑


僕にとって強さの象徴のような男でした。


ロシア国際ではなんとヒョードルと対戦して勝ったこともある男でした。


練習では「目をつぶってるから好きな技をかけてこい」と言われたこともあります。


もちろん投げることはできませんでした笑


僕がプロになってからも支えてくれました。


ミルコクロコップと戦う直前に


「あんな強い男と戦えるお前は幸せや。行ってこい」

と送り出してくれました。

ヒーローズのホドリコグレーシー戦で第1ラウンド終えて心が折れそうになりながらコーナーに戻ったら


セコンドについてくれた小斎と吉田が物凄い目をして

「お前絶対に妥協するなよ!」


と励ましてくれました。


同級生二人が一緒にセコンドについてくれたのはこの試合が最初で最後でした。

一ヶ月後小斎が亡くなった連絡を受けました。


実は今だに小斎の死は僕の中でリアルになってなくて。


ひょっこり「大山ー!」と現れるような錯覚もあります。


今僕は企業様へ行きエクササイズを通して心の在り方も伝えさせて頂いてます。


「上を見ると心はオンに。下を見ると心はオフになります。だから苦しいときこそ上を見ましょう」


これは小斎が僕に教えてくれたことでした。


よく試合前の控え室で恐怖と戦っていると


「大山、上を見ろ」


と注意されました。


僕にとって本当に大きな存在であり目標でもありました。


彼のでっかい心の大きさにはまだまだ追いつけませんが


彼のような男になれるように日々精進したいと思います。


今日は突然小斎の事を書きたくなりました。