更なる発展の為にも
『人は考え方ですべてが決まる』
斎藤一人
吉田善行選手のアメリカでのタイトルマッチが
相手選手の体重オーバーから試合が消滅してしまいました。
吉田のこの試合に賭ける想いを考えると悔しすぎる現実です。
強い信念で試合を受けなかった吉田の決断は素晴らしかったと思います。
近くにいたら僕も同じ意見を言ったと思います。
定められた体重に合わせるなんてプロ、アマ問わず競技者として当たり前なことです。
柔道なんて本計量でオーバーしたら
一発アウトです。
試合に出れないです。
もうみんなギリギリの減量をして
最後の100グラム、200グラムの世界になって必死で調整して計算して落とすんです。
夜中に何回も起きて体重計乗って何グラム落ちたとかホッとしたり焦ったりしながら当日を迎えるんです。
海外にセコンドで行った時も
メインに出る選手が平気な顔をしてオーバーしていて愕然としたことがあります。
僕も海外で相手選手に体重オーバーをされた経験があります。
ギリギリの状態で残り何グラムを絞りきってきた選手と
体重オーバーをしてきた選手では
物凄いアドバンテージが生まれるんです。
力が拮抗しているトップ選手なら尚更です。
罰金として相手選手のファイトマネー20%貰っても
全く割りに合わないんです。
選手は1試合の結果で人生が変わってしまうんです。
こんなことが許され続けたら
勝ちたい試合はみんな体重オーバーしてくることになります。
興行側はこのようなケースが起きたらどうしたらベストなのかもっと考えて欲しかったです。
アメリカのタイトルマッチというビックイベントで
このような事が起きてしまったことが本当に悲しいです。
MMAが更に発展していく為には
避けては通れない問題だと感じました。
この件をきっかけに
しっかりとルールが整備されていくことを
切に願います。