福岡県/佐賀県/鳥栖市
助産師母さんの心ほぐれる子育てサロン
『親子labo.ガジュマル』
子育て中のママと、妊婦さんが
ほっと心ほぐれる場所を目指しています。
今日もほのぼのと14歳長女、11歳長男、
3歳次女を子育て中です。
助産師 田中麻須美
3人目をお産して退院後3日目、
その時は突然やってきました。
『ご飯は自分のタイミングで食べたい』
『日常生活も自分のペースでしたい』
『子育ては出来ない』
…ん?今、何て言ったの?
夫:…(ため息)。
3人目をお産して退院後3日目、
その時は突然やってきましたよ!
いや、今思えば予兆はあったのですが。。
今からお話することは、実話です。
ですが、あなたのお家でも起こりうる、
身近なことなんです。
3人目のお産を楽しみにしていた私達夫婦ですが、
お産が近づくと、
夫の仕事が『超』がつく程多忙に!
しかし、お互いの実家も遠方だし、上2人も小学生だったので、
里帰りはせずに、お産は近所の産婦人科でした。
入院中もニコニコと元気良く夫と上の子2人は
面会に来てくれてたし家のことは「何とかなってる~」と
いつもの様子だったので、特に気にしていなかったのです。
いつもはマイペースでのほほんとした夫なのですが、
実は・・・
夫が「産後うつ」になっていたのです。
え?旦那さんの方が鬱に?
と思いましたか?
そうなんです。
『11人に1人』、これは
産後うつになる夫の割合です。
この数字、女性の産後うつが10人に1人ですから、
ほぼ同じような確率ですよね。
まだまだ、男性の産後うつは
あまり世に知られていませんが、
お産はしていなくても、男性もなります。
新生児も含めて3人育てながら家事も全部して、
あなた(夫)のご飯はあなたが食べたい時って?
『私、悪い夢見てる?幻聴だった?』
夫:…(ため息)。
現実だわ。。。
私:「パパ、病院行こう。ね。心が壊れかけてるよ」
そこから今に至るまで、ワンオペ育児しながら
夫を見守り
大波小波、いろんな波を乗り越えて、
夫の心と向き合ってきました。
今も油断は出来ませんが、仕事も毎日通えてますし、
経過は順調です。
女性の産後うつは、産後のホルモンの乱高下や、
育児のストレス、睡眠不足などが原因
と言われていますが、
男性の場合は
『労働環境』『経済的不安』『産後の妻のイライラ』
『子どもが生まれて環境が変わったことへのストレス』
『慣れない家事や育児への強い苦手意識』
『産後の妻をサポートすることへのプレッシャー』
などなど、
どれか1つが原因ではなく、
様々な影響によって産後うつが引き起こされます。
夫の体調には人一倍気を使っていただけに、
色んな感情が喉まで出そうでしたが、
盛大に飲み込みました 笑
数日後、これはさすがに親に助けを
呼ぼうと決心したら、実家の父が突然病で倒れ
生死をさ迷う大手術。
『母には頼れない。お父さんも今頑張ってる。
しっかりしろ私!全ては私にかかってる。』
そう…もう必死すぎて、
今もあまり思い出せないんですよ 笑
産後、自分がどうやって新生児を育てながら
家事と育児と夫の世話をしていたか。。
気が付いたら、産後3ヵ月が経っていて、
『あ。。壮絶やった。。。』
と1人でため息ついたら、
肩の力がふと抜けて何かが楽になってからは
産後の記憶もしっかりあります。
産後のママの心の不調が注目される中、
夫の心の不調は、盲点でした。
今の社会では、働き方に対する企業努力もあり
多少は変わってきてきていますが、
それでも多忙を極めているパパさんは
いまだに多いと感じています。
上手に息抜き出来ればいいけれど、
元々あまりそれが得意でない人もいます。
コロナ禍の状況もストレスとして重なると
産後の状況は、想像よりも
はるかに厳しくなっている可能性もあります。
残念ながら、夫の産後うつに関して、
日本ではまだまだ研究や対策が
追い付いてるとは言えません。
今、私達に出来ることは次の2つを
お産前から夫婦で知ってておくことです。
●ママだけでなく、11人に1人の割合で、
パパも産後うつになる可能性があるということ
●夫があまり笑わなくなった、いつもキツそう、
急に口調が強くなった、八つ当たりする、
気持ちのコントロールが出来なくなってきた
子どもの面倒を見なくなったなど、
『いつもと違うかも』
と気付いたら、
夫が産後うつになる可能性も視野に入れて
受診を考えることをお勧めします。
それをパパやママだけで抱え込むのは大変なので、
周囲に相談することをお勧めします。
そして、忙しい毎日ですが、出来ることならば
お産前から産後をイメージして
色んな家事を一緒に練習したり、
オムツの変え方、沐浴の仕方
を練習しておいたり
↑なかなか練習出来ませんが 涙
『自分にも出来るかも!』
という自信をパパもつけておくと、
奥さんと赤ちゃんが帰ってきた後に
ぶっつけ本番で育児に参加するよりも
パパやママの心の負担は、より少なく済みます。
そしてもし…もし、可能ならば
産後の育児に合わせて
パパさんのお仕事の調整が出来るとベストですよね。
ママは、産後に備えて
ファミリーサポートを調べておいたり、
子育て支援センターや子育てサロン
など調べておいたりすると、
楽しみなことや安心も増えて、
心にゆとりを持って産後を迎えられますよ。
親子labo.ガジュマルでは、
産前からパパとママが産後をイメージして
過ごせるお手伝いをしています。
さらに、オムツ換え、沐浴などの色々な
育児スキルを楽しく練習できるレッスンもあります。
↑保健センターの方や子育て支援施設の方など、
たくさんのご期待をいただいております。
産後はもっともっと育児を楽しめるよう、
ママと赤ちゃんのための教室もありますよ。
赤ちゃんの時期はあっという間に
過ぎていってしまいます。
ママと赤ちゃんに、たくさんの笑顔が生まれますよう
お手伝いさせて下さいね。
これを知っていると、育児が変わります。
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ハードな産後を乗り越えるには、コレにもたよると心強いですよ
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最後までお読みいただきありがとうございました。