親子に寄り添う薬剤師
みなさん赤ちゃんや子供にお薬飲ませるのは苦労していますか?
基本的に子供に薬が出るときは
シロップかドライシロップ、散剤、もしくは座薬
という剤型でもらうことが多いと思います
剤型というのは、薬の形のことですね
薬の形にはいろいろ種類があって
それぞれ特徴もあり、飲む人によって飲みやすいものを選択できるようになっています
内服薬の種類
- 散剤……粉末状の薬、いわゆる粉薬です
- 顆粒剤……散剤を顆粒にした薬。散剤よりも飛び散りにくく、飲み込みやすい
散剤や顆粒剤の種類の一つにドライシロップがあって甘みをつけた散剤または顆粒剤で、
そのままでも、水に溶かしてでも飲むことができます
- 液剤……液状の薬 シロップ剤ですね
- カプセル剤……粉末や顆粒状、液状などの薬をカプセルに入れたもの
通常、子供には錠剤やカプセル剤がでることはほとんどありません!
だって飲み込めないですからね!!!
つまっても危険ですし
もしこれらが処方される場合は粉砕といって錠剤を薬局で粉砕して、
たりなければ乳糖でかさまししてお渡ししたり、
脱カプセルといって、できるものはカプセルを外してお渡しすることもあります!!!
※脱カプセルはできるものとできないものがあります
でも、こういう場合はよっぽど重要な薬の場合なので
一般的な風邪やケガなどで処方される薬は飲みやすい剤型のものが多いです!!
シロップならそのままスポイトや軽量コップなので
直接お口にいれたらいいので苦労はしないと思います
散剤やドライシロップはどうですか??
お口をあけて、さーっと薬をいれてお水でごっくんできる子供なら
全然苦労しないですよね
でもそうじゃない赤ちゃんや幼児は??
一般的には下記のような方法で飲ませてあげましょう
- 少量の水を加え、練ってペースト状とし、口の中の頬の内側や上あごに塗りつけ、水、湯ざましなどを飲ませます。
舌先は苦味を強く感じるので避けましょう。 - くすりの味を隠すため、赤ちゃんが好む飲食物の少量に混ぜて一緒に飲ませます。
- 冷たいと味覚が鈍るため、アイスクリームやシャーベットなどに包み込むようにして飲ませます。
- 最近、薬局などでは、服用を補助するゼリー状の商品が販売されています。これに薬を包んで飲ませます。
ここで注意点
<飲食物に混ぜて飲ませる時の注意点>
- ミルクやおかゆなど主食に混ぜることは避けましょう!
くすりの味のせいで主食が嫌いになっては困るからです。 - 酸性度の強い飲食物(オレンジジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料、ヨーグルト等)に混ぜることは避けましょう!
くすりのコーティングがはがれ、苦味が出たり、効果が弱くなるおくすりもあります! - くすりを飲食物に混ぜたまま長時間放置すると苦味が増したり、変質したりすることがありますので、飲ませる直前に混ぜてください。
- 1歳未満の赤ちゃんに飲ませる時は、はちみつに混ぜないでください。
はちみつには乳児ボツリヌス症(注)の原因となる菌が含まれている可能性があるからです。(注)乳児ボツリヌス症とは、ボツリヌス菌による食中毒とは違い、ボツリヌス菌芽胞を摂取し、これが腸管で発芽、増殖して産生された毒素により発症するものです。最初は便秘となり、哺乳力低下、泣き声が小さくなる、身体の力が抜け手足がぐにゃぐにゃしたようになります。年長児や大人では、このようなことはおこりません。
- 熱いスープや食べ物に混ぜると、くすりの品質が損なわれることがありますので、避けましょう。
何かにまぜてあげる事も少なくないと思います
では何に混ぜるといいのでしょうか??
子供の薬をもらうときにこのような指導箋をもらうことがあります
ちなみに、
ドラッグストアなどで売っているこういった商品を使うのも一つの手ですよ
特にチョコレート味が一番飲みやすいという評判です
コスパはあまりよくないですし
添加物など気になるという話はおいておきましょう
最優先はきつい症状を取り除いてあげること
薬とは上手につきあっていきましょうね