今回は、新しく小学校に入学し、中学受験を見据えている御家庭へお伝えしたいことを書かせていただきます。

いや、御家庭ではありませんね。
お仕事を頑張っておられるお父様に向けてです。

大袈裟ですが、愛を込めさせて頂きますので、厳しい物言いになることをお許し下さい。日々多忙を極め、それどころではないことは百も承知で言わせて頂きます。


有名ブロガー様も触れられてましたが、「二月の勝者」で人気家庭教師を2年前から予約している描写がありました。
※「二月の勝者」をご存知ないのであれば今すぐAmazonで全巻ポチって下さい。素晴らしい参考文献です。

あれけっこう身近な話でして、家庭教師に限らずSAPIXや少人数塾でも、人気があるところは同様の現象が起きてるんです。
※中学受験業界では常識です。ネットニュースにもなったくらいです。

つまり「気が付いたらもう椅子がなくなってた」問題です。

息子が通ってたSAPIX校舎も低学年で既に入塾を締め切ったようです。さらに少人数進学塾も高学年は枠がないようです。

さすがにここでの戦いに負けるとやっぱりちょっと不利です。

解決策は...残念ながら「早く電話する」しかないのが現状ですね。或いは人気がない校舎に取り敢えず入塾し実力を示して移籍する方法はあります。

もちろん優秀なお子さんはどんな校舎でもテキストがあればしっかり戦力を伸ばします。

とは言え、校舎間で講師のレベル差は間違いなくあります。算数でトップ層と戦うには、なんだかんだ「良い師匠に出会えるかどうか」って側面もあるんで無視出来ない問題です。

さらに、校舎間で生徒のレベル差も間違いなくあります。戦闘力を限界突破させるには、なんだかんだ「すげぇライバルがいるかどうか」って環境の側面もあるんでやっぱり無視出来ない問題です。

SAPIXの補強を行う塾についても全く同様のことが言えます。

つまり上を目指せば目指す程、そういうのが大事になってくるんですよね。

もちろん、目標とする学校に合わせて塾を選べば良いのでSAPIXが絶対ではありません。早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研...お子さんに会う場所なら何処だって良いのです。

ただ筑駒(73)、そして開成(67)•麻布(62)•武蔵(60)の御三家を目指すのであれば現時点ではSAPIXが必須だと思います。
※()内はSAPIX偏差値。下記学校で2つ以上あるのは1回目、2回目などを表示。

そして御三家を目指す戦い方をしなければ、以下の学校にも手は届きません。

御三家同レベルである渋幕(64-65)や聖光(64-65)はもちろん、難関校の早稲田(59-63)•渋渋(58-63)•海城(58-62)•都立小石川(60)も、そして駒場東邦(58) •浅野(57)•市川(56-57)•東邦大東邦(55-56)などもです。

何故なら実際の入試問題がみんな高いレベルにあるからです。そして御三家を目指すトップ層が併願校にしているからです。さらに学校もそういう生徒を拾いたいからです。

逆に中堅校である広尾(56)•明大明治(55-56)•芝(52-57)•栄東A(50)•本郷(49-58)•桐朋(46-55)•暁星(46-54)•攻玉(46-54)•巣鴨(46-53)•城北(45-52)•学習院(45)などを第一志望にするなら、SAPIXでなくてはならない絶対的理由もありません。

もちろんそんな常識は奥様がとっくに調べてるとは思いますけれども。

そうそう。そうなんです。前倒しとなった戦いを含めて奥様はきっと既に戦ってるおられると思うんです。

父親に出来ることは限られてますが、奥様の手助けの為にもやれることはやりましょう。

・塾の送り迎えは必須です。
・模試の送迎だって当然父親の仕事です。
・zoom授業に備えて最高のネット環境を整えましょう。
・A3コピー機を購入しましょう。
・暇を見つけては本屋さんに行ってドリルや問題集、本探しをしましょう。
※低学年に適した教材に御興味があればすぐにLINEでお送り致します。
・たくさんコピーのお手伝いをしましょう。
・COVID-19が治まったら文化祭や学校見学にたくさん行きましょう。
・出来れば塾の保護者会にも奥様と一緒に参加しましょう。
・受験学年になったら、入試日前後に合わせて有給をさっさと取りましょう。入試の付き添いだって父親の仕事です。
・ホテルは1年前から予約しましょう。
・ネット願書の手続きだって父親の仕事です。
・受験料や入学金はカード払いが多いので、限度額を上げておきましょう。
※親のカードを使うのも全然アリです。

こんなところでしょうか。
大変だとは思いますが、ここは歯を食いしばって言うしかありません。

「家族一丸で戦って参りましょう。」