文さんの御言を大きく分けると、統一原理の範疇に納まるものと、逸脱するものとがありますが、我々が後天時代において真の方向性を掴むためには、統一原理の範疇から逸脱した御言のみを尊重した方が良いと思います。尚、文さんの血統を重視する原理観を後天時代の摂理に持ち込むのは前者になります。
まず、この御言に目を通して頂きたい。
御言集「復帰完成完結と永遠の平和大国」から
抜粋記事
>172ページ 11行目
「皆様は摂理歴史上、今日皆様が立っている位置が果たしてどのような位置なのかとても気になっていらっしゃるでしょう。人間的な目では見ることが出来ない大転換期の一時です。特に二千年代に入り天の摂理は、とてつもない速度で完結摂理に向かって突き進んでいます。」
>180ページ7行目
「先天時代は、対立、闘争、相克、不和の時代でしたが、後天時代は、調和、協力、相応、和解、平和、統一の時代です。先天時代には葛藤を助長し分裂を起こして支配しましたが、後天時代にはこのような事は許されません。和解、調和、平和、統一を志向する個人、集団、社会、国家が中心となって主導していく環境圏になるのです。」
抜粋記事終わり
文さんのこの御言を読めば解るように、人類史全体を明らかに先天時代と後天時代というように二大分割しています。そして先天時代とは元々闘争と相克と分裂が蔓延る時代圏であるのに対して、後天時代とは和解と統一と調和が訪れる時代圏であると言っています。このような人類史の捉え方というのは、何も文さんが史上初めてと言う訳ではなく、伝統的な精神世界の教えにも見られます。グノーシスもそうです。
結局、文さんが語ったこの御言の要点を私なりに積極的に浮き彫りにしてみますと、近い将来には先天時代という野蛮で次元の低い物質文明(資本主義)が終焉して、新たに後天時代というより洗練された精神文明(共産主義)へと時代は移行して行きますよと,、文さんはここで言っているように思えます。
ですから人間の責任分担遂行が神の摂理を動かしている訳ではなく、また神の御旨成就のすべての鍵を握っている訳でもない。要は人間の責任分担論を凌駕した神の摂理プログラムによって事は運んで行くという事です。その中で各自が自分の生を表現しながら、体験を積み重ねて行く、つまり天から訓練されていると言う事なのでしょうね。
さらにはもう一歩突っ込んで、文さんのこの御言の真相を追及して見ますと、次のような結倫が導き出せます。それは先天時代の統一運動が理想世界創建を成し遂げようと、どんなに汗と涙で神の御旨を必死になって頑張って見ても、先天時代である以上、神の御旨は失敗し、統一運動も失敗しますよと言う事です。
ならば先天時代において理想世界創建という大きな理想を成し遂げる為に捧げてきた自分の全財産と汗と涙の統一運動とは一体何だったのか? いやっ、その事だけに止まらず、統一運動に自分の人生のすべてを掛けて闘って来た一人一人の食口の人生とはどういう意味合いがあったのか?さらには、先天時代の統一運動は必ず失敗する。そして教団も必ず崩壊するという事を予め知っていた当時のボケる前の文さんが、理想世界創建を希望に己を慕ってくる食口達に対して文さんの胸の内は実際如何ばかりだったのか、我々は考えざるを得ません。
そこで先天時代における統一協会の存在意義を一つ挙げるとすれば、先天時代の統一協会とは、来るべき未来の後天時代に向けて理想世界創建を成し遂げる為に、祝福を方便にして、人類を代表して愛と性の蕩減条件を立てることが最大の目的であったと解釈するのが最も妥当性があり、整合性があると言えましょう。人の人生に意味のないこと等ある筈がないし、偶然もない。ましてや神の御旨に携わる人の人生に意味のない体験をする事など有得ない。全ての体験に必然性があり、我々の意識を超えた処の縁起の法則が歴然と働いている。
従いまして、現在の家庭連合(分派も含む)が、先天時代の傘下にあった統一原理の範疇に収まる古めかしい御言と共に、崩壊、消滅に向けて一直線に突き進んでいるこの現状は、まさにこれを切っ掛けにして新たに目覚め、次の摂理ステージへと移行する為の天の計らいであると解釈せずしてどう解釈するのか。
だから家庭連合(分派も含む)の崩壊、消滅に伴う今の混乱した状況は、これから食口が血統主義から脱皮し、後天時代の完全に自立したあるべき姿を獲得する為のプロセスであると言えよう。


