悪魔が来たりて笛を吹く
-2007-


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2007年1月5日放映

解説及びストーリー

稲垣吾郎主演の金田一耕助シリーズ第4弾。

昭和22年9月28日、金田一耕助の元を訪れたのは、この春、世間をにぎわした「天銀堂事件」の容疑を受け失踪し、4月14日に信州・霧ヶ峰でその遺体が発見された椿英輔・元子爵の娘、美禰子(みねこ)だった。 

 「父はこれ以上の屈辱、不名誉に耐えていくことは出来ないのだ。由緒ある椿の家名も、これが暴露されると、泥沼のなかへ落ちてしまう。ああ、悪魔が来りて笛を吹く。」

 父が残した遺書を持参した美禰子は、母・秌子(あきこ)が父らしい人物を目撃したと怯えていることから、父が本当に生きているのかどうか砂占いで確かめることになったと説明し、金田一にその砂占いへの同席を依頼する。


キャスト

稲垣吾郎、国仲涼子、成宮寛貴、伊武雅刀、螢雪次朗、銀粉蝶、野波麻帆、高橋真唯、渡部豪太、浜丘麻矢、浜田晃、岸博之、木下ほうか、山田スミ子、小日向文世、塩見三省、秋吉久美子、榎木孝明ほか




さて、ここからは
ネタバレあるかも?
です
このドラマに興味のある方は、以下は読まないで下さいませ


横溝正史の金田一耕助シリーズの最高傑作の一つ


古谷一行版(1992年)のレビュー↓



元ネタ(原作)が良いので、何度ドラマ化されても楽しめるんじゃないかな?
普通の流れならラストでは金田一が謎解きを行いますが、今回は成宮寛貴氏演じる三島東太郎が、関係者の前で犯行の動機から複雑な人間関係まで、順を追って告白していて、大変判りやすかった!
東太郎は実の父と母を殺して全てを終わりにするつもりでしたが、母には「恥をさらして生きろ」と冷たく言い放ち、殺さなかった
そしてラストシーンでは、東太郎が『悪魔が来りて笛を吹く』をフルート演奏した後、服毒自殺してしまった
毎度のことだけど、犯人が犯行を決意するに至る悲しすぎる、そして恐ろしい事実が、今じゃ考えられないけど、時代が時代だからね
簡単に服毒自殺できるのも、戦時中に本土決戦に備え、主に女性へ自決用の毒薬を配布したからなんだよね、マジで怖い時代!


満足度★★★★★






※上記写真類はネットのあちこちから拾ってきたものです
またレビュー内容は、爺ぃの個人的な感想です