4年前に無事に大学生になった息子は、その年の秋から一人暮らしを始めました。
コロナの関係で、下宿暮らしの開始が半年延びたのです。
当時、大学の講義がオンラインとか対面とか二転三転していましたが、
その後はすんなり下宿生活。
炊事、洗濯、掃除などなど。
我が家では、生活費の仕送りや食材を送ったりしたことはありません。
でも、子どもは親の心配とは裏腹に、とくに問題なく生活を送っていきますね(笑)
ただし、帰省中などは、彼らと買い物に行って、
洋服とか、靴とか、求められるモノは一緒に購入して買い物を楽しみました。
私は、元々は、とてもケチ(笑)
そして、すぐに「文句」を言う性格です(笑)
(←自分では「文句」と思ってないんだけど、「あっちの方がいいのにな」とか思うし口に出る。)
「いいよ~買ってあげるよ」
って言ってる自分に驚きました。
いつから、私はこんなに優しいお母さんになったんだろうって(笑)
「え~また買うの?」
「同じようなの持ってるやん」
いやいや、
おかんと一緒にショッピングモールを歩いてくれる大学生の息子のことを、心から喜べる私になっていましたよ。
親業を創始された、ゴードン博士の本を紹介しますね。
この本は、
ゴードンスピリット満載で、そして、すごく面白い本です。
親業訓練講座の教科書に当たりますよ。
ゴードン博士の哲学をインストールするには、超おススメの本で、私も何度も読み直すたびに、「ああ、そうだった」とヒートアップした脳ミソをクールダウンしています(笑)。
私の好きなところを紹介しています。
=====
相手をありのままで受容する
人間は相手を心から受容する気持ち を持ち、そのことを 相手に伝える ことができれば、
相手をしっかりと助けることができる。
自分との 関係のなか で相手が成長し、建設的な変化をとげ、問題解決の能力を身につけ、精神的にも健康になり、創造的で、持っている可能性を最大限にのばすことができるようにするには、相手を ありのままで受容 することが重要である
(これは、単純だが美しい人生のパラドクス”逆説”のひとつである)。
自分は いまのままで相手に本当に受容されていると感じる と、人はそこから動き出す自由を手にし、思いのままに自分の変身・成長をはかり、能力を発揮する方法を考えられるようになる。
~「親業」トマスゴードン著 近藤千恵訳 大和書房より~
「ありの~ままの~」 って流行りましたよね。
「親業」では何度も出てくる言葉です。
親は子どもに”成長”してほしいと思っています。
いつまでのも赤ちゃんのまま、甘えん坊ではダメなんです。
大人になるための”社会的通念”とか”常識”とか”配慮”とか身につけて欲しいと思ってる。
だから、生活のあらゆる場面で「今のままじゃダメよ~成長しなくちゃね」というメッセージを送ります。
このメッセージを聞いた子どもが
「今のまま、このままの自分では親に受け入れられていないのだ」と感じてしまうと、ちょっとしんどい。
「今のままの自分は愛される価値のない人間だ」と思う可能性があるのです。
それは、子どもの自尊心を壊しています。
では、どうすればいいのでしょうか。
「変わらなくてもいい」というのは、「今のまま、そのままのあんたが、お母さんはええんやで」と言うこと。
「変わらなあかん」というのは、「今のままでなく、大人になるためにしっかり常識とか身に付けような」
って言うことですね。
”変わるのか変わらないのかどっちや~”
というような、一見相反する2つの気持ちに見えますが、
どちらもあるなら、どちらも伝える必要があります。
だって伝えないと伝わりません。
一見真逆に見える、2つの相反する気持ち。
ここのポイントが腑に落ちて、
この気持ちを子どもに伝えることができると、子育てが変わってきます。
この、2つの相反する気持ちを
どちらも”矛盾なくシンプルに、普段の生活の中でしっかりと伝える”ためのトレーニングができるのが、親業訓練ですね。
まずは、本を読むだけでも、ゴードン博士の哲学は、ばっちりインストールできますから、読書が苦手でない人はぜひぜひ、手に取っていただけたらと思います。
(ちょっとかなり字が小さいのが難点です)
親業訓練は、対面がおススメですが、オンライン講座もやっています。
今まで、おかん塾の講座へ、遠方から講座に通ってくださった方もいますが、
オンラインなら、関係なく繋がれるよね。
春までに、自分の気持ちを盛り上げて、
親子関係の質をバージョンアップできる、人間関係を築く具体的な方法を学べます。
親業関連の他の本も紹介しておきますね