で、
フルに使い続けたことで、此奴のポジティブな部分とネガティブな部分も掌握できたように思うので、今回、来季に向けて『 更に乗りやすく 』 かつ 『 アグレッシブ 』 な相棒となるよう、ちぃとばかり手心を加えてみました。
【ポジティブなトコ】
171cmいう長さゆえ、ロングターンで十分通用する(164cmを選択しなくて良かったカモ)
スピードレンジを上げていって不安を感じたシーンがない(記憶にないダケ??)
ブーツセンター位置を可変できるので、表現したい滑りに合わせられる(これはズルい!)
【ネガティブなトコ】
板が重い(片側3200g)ので、板の挙動が 『 まったり系 』(正直、これは予想外)
ゆえに整地ショートや凸凹での扱いに、ちぃとばかり苦慮する(素早い取り回しがキツい)
【改装ポイントとレシピの考察】
①板の挙動に直結する歯切れ・元気の良さを附加させるため「軽量化」を敢行!!
②ビンディングの下に樹脂等の「下駄」を挟んでやって嵩上げさせる!!
※上記の要素を加味させ「まったり系挙動」からの脱出を図り、全体のレスポンスを向上させる
以下は、無謀とも思える「改装レシピ」にかかる実際の加工内容です。
先ずは、片側1450gもの目方がある「Z12 Speed」ビンディングの軽量化を図りました。
さすがに「命に関わる」前後ピースの本体には手を出せないんで、 『 取付台座など 』 いわゆるビンディング・ベース部分の大胆な肉抜きを行った次第です!。
具体的には、
金属とプラスチックで構成されている要所要所に、ドリル+金鋸を使って「ゴリゴリ」とばかりに穴開け&穴連結~♪。
⇒「全体強度」に影響を及ばさぬよう、肉抜き位置はワタクシなりに最大限配慮しました!
⇒此処で大事なのは、左右均等の位置に同じ数だけ加工を施すコトでしょーか?
これで、115gの軽量化に成功!!!。←誤差の範囲とは思いたくナシ(笑
次に、下駄についてですが、、、
当初は、ABS樹脂板ないしはポリカーボネート板から素材を切り出すつもりでしたが、ちょっと試してみたいプレートが納戸に転がっていたんで、ビンディングを遙かに凌駕するような軽量化を施した上でお試し~♪。
ソレがコチラ。
かつてのHARTスキーで設定があった、 『 VISTプレート:空母型 』 でっす!!。
これを切断して「セパレート化」すると同時に、裏面の樹脂製インシュレータ(POM(ジュラコン)いう説あり)もビンディング・ベースと同じ要領で「バンバカ」肉抜きしました。(モチロン、本来の性能を殺さない程度ですよ~)
併せて、
表面の金属プレート部分(多分、ジュラルミン)に開いていたプレドリル穴を、デフォルトの5mmφから7mmφに拡大&新規の穴を複数個設け+それらの要所要所を連結してみました!。
⇒同じ型の汎用品やオガサカOEM品より軽そうなるも、肉抜きすれば一層軽くなるんが明白(笑
⇒ビンディング固定ネジ位置が合う筈もないブツを再使用するため、こうした加工も問題ナッシン!!
(HART用なんで、プレドリルの位置はLook系ビンディング用かと思われます)
⇒これらにより片側500gから329gへの軽量化を実現!
⇒結果的に原型を留めていませんが 『 ここはヤバそう 』 いう部分は未着手ス
⇒本当なら「ドライカーボンプレート」を奢りたいトコロでしたが…、ピュアカーボンは超高価ですからネェ
⇒プレート装着用の「楕円形ネジ座面?(完全固定しない)」を使えるため、結果的オーライ!
このように、下準備を施した2つのブツを「ホホイのホイっ!!」と搭載し、今回の改装が しゅ~りょ~♪。
改装前に比べ214g増加の3414g(注)という目方とはなりましたが、ワタクシとしては、高速安定性に着目した普通の板に仕上がったかなと思います~。(概ね、各メーカーにおけるデモ系トップモデル級の重さ、かな?、、、、と思う(多分)……、良ぉ判らん>をい)
⇒3700g級のレベルだと激重で有名なX-Race(LAB)や各社が出してるGS板と同等になっちゃう
⇒実際のトコロ、板の取り回しで苦慮しても「滑った時に重さを感じなければ」ワタクシ的にOK
⇒それを実現するのが板のレスポンスであり、その程度差が「勝負ドコロ」と考えております
(注)
①プレート
元々は500gだったのを329gまで落としました(金属プレート部分は270g→180g、POMベース部分は230g→149g)
②ビンディング
メーカー公称値1440g、実測値1450gイウ「誤差」が生じていたのには驚きましたが、1335gまで落としました(前後のピースは860g→830g、ブレーキを含むベース部分は590g→505g)
③板
サンドイッチスキーなので1750gあります(結構重いのかな?)
【【脚注①】
気になったので、スキー板1本あたりの重量をワタクシなりに調べてみました!。
※メーカーはスキーの重量をオープンにしていないので、以下の数値は実測値(某ショップ、ワタクシ)です
◇各社のフラッグシップ系(16-17モデル)
Fischer Curv C/B:171cm(3504g)
Atomic Bluester DD 3.0SX+X12Var:165cm(3455g)
Salomon X-Race SW:170cm(3309g)、K2 Supercharger:168cm(3257g)
Dynastar Speedzone SZ16:168cm(3257g)
Nordica SLR Evo:165cm(3201g)、Volkl Platinum SW:173cm(3187g)
◇今持っている他の板
Ogasaka Trian S:165cm+Marker Comp1400EPS+Pistonプレート(3200g)←現役
Fischer(延3台)
Sceanio S330:160cm+Marker Comp1400Glideコントロール(2900g)←PIS-LAB用現役
RC4 WC GS/Jr:170cm(3000g)←退役済のコブ専参號機
Sceanio S400:170cm+トラSと同じビン・プレート(2300g)←退役済のコブ専弐號機
Hart Circuit C7.2:165cm(3200g)←PIS-LAB用に買い求めた「仮設」弐號機
◇参考
ワタクシがこれまでに所有したスキーの中で最も重いと感じたのは、2002年式「Dynastar Couse64 Speed:GS180cm(ごっついプレートが付いた「青/白」のヤツ、多分ペアで7kg超かつ、当時「最重量」)」で、手にした瞬間から明確に伝わってくるズッシリ感に併せ、トップからテールまでかまぼこ状に盛り上がった独特の形状が成せる技なのかどうか、とにかく 『 スイングウエイトがメッチャ重くて滑るんに苦労した 』 ように記憶しております。→高速滑走時の抜群な安定感にはシビれたケドね
それに比べ、平板構造のサンドイッチスキーであるX-KARTの板厚は半分程度しか無いので、スイングウエイトは軽く&スイングバランスも良好と感じ取れています。(近年の板の設計指向は概ねこの方向かな?、いわゆる「滑り出すと気にならない」ってヤツ)
今回、改装によって重くはなりましたが、それはビンディング周辺だけに限った話であり「2つのスイング特性」を絶対的に左右する 『 マスが集中するポイント 』 を変更した訳ではないので、これらを犠牲にしてしまうような影響は生じていない(かな?)・・・・・と自負しております。
よって、今回ワタクシが目指した「まったり系板からの脱出」については!、
ノーマル状態の空母を
プレートの二段重ね、即ち「一体型ビンディングZ12Speedの反発力+空母型金属製プレートの高反発力」 という 『 限定選手とか指定選手向け? 』 ともいえるような過激な方向でのセッティングではなく、 『 Z12Speedの反発力のみを再利用したセッティング 』 に振ったこと、そこに併せて 『 軽量化 』 いう新たな要素を附加させたことにより、、、、、、、
・・・・・・・・・・
ワタクシの脚前・脚力で扱いきれる程度の反発力に収めつつ、デフォルト状態のX-KARTのソレよりは向上している「だろう」ことは想像に難くない(カモ?)・・・いう感触は得られたので、まあ、概ね達成できたのではないでしょーか~。
⇒板のレスポンスアップという観点だけから申せば二段重ねは有効
⇒その反面、ワタクシの脚前程度では「手に負えない程の暴れ馬と化する」んが明白
⇒VISTを切断せずに使うには、セパレート・ビンディングを「新調達する」必要がありました
⇒「既存ビンディングによる反発力」を活用するためにVISTをバッサリ切断した次第です
(元々GS板用に開発されたプレートだったし)
⇒ワタクシの感覚がズレとったらアフターフェスティバルですが、も、後へは引けませぬ(爆
また、「前後4カ所ずつ直付け状態(完全固定)」だった純正ビンディングの搭載方法を改め、VISTプレートが持っていた 『 スキーのたわみ特性を活かす固定機構 』 をそのまま継承させたので、きっと来季では「さも綺麗なたわみ」を出してくれるモノと思いまーす。
⇒前後のビンディングを固定する場合、たわみの形状は基本的に「台形」丸くなりませぬ
⇒可動式プレートを用いて半固定にする場合、板がたわむと同時にプレートも前後に動く(ハズ
⇒そのため、理想的とされる「丸い状態」に限りなく近づいてくれる(ハズ
【脚注②】
ビンディングを降ろした板単体での反発力は、結構、いや「かなり機敏」だったので、Z12Speedって 『 それを相殺する格好 』 で機能しているのカモです。
その点は、前後のピースを繋ぎ&ブースサイズを調整するための「連結バー(?)」の素材が、単なるスチール製だったからに他なりません。
反発力を活かすなら、板の補強に使われているチタンやマグネシウムを使うべきところ、コストの面があるとはいえ「柔らかい金属の代表格であるスチール」を採用していることから、誰にでも扱えるよう意図的な設定がされているのかな? と感じました。
反面、「精力剤を効かせた分だけビンビンかもよ?」イウ 『 怪しげな雰囲気 』 も備わったように思えるので、来期以降、このX-Kartは凸凹では使わずに整地限定で活用していこうと考えておりまーす☆。
プライズ検定では勿論使うつもりですし、実を申せば、今回の改装計画はそこに的を絞って立てました~。
なお、今回の改装によって「コブ四號機」を失い、なおかつ、相方から略取予定だった「仮設伍號機」も実走テスト当日にジャンク化させてしまったので、、、、、、
とりあえず(?)の後釜として、
退役済・保管中だった 『 コブ弐號機:FischerシニオS400 』 を急遽再登壇させた事は、既報のブログで述べているとおりです。
じゃ、今日はこんなトコで
またお会いしましょ☆しーはいるっっ!!
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