看取れなかった命と後悔の日々:③(最終稿) | 滑り屋本舗 ☆ 雪がある限りはSKIに行こか~♪

滑り屋本舗 ☆ 雪がある限りはSKIに行こか~♪

Oyagee'S World別館

Skiは「おバカ」、機械モンは「おタク」、文書表現能力は「ナッシング」のワタクシが
日々の出来事をユル~く綴ってます。
参考になるようなネタは皆無なので、『アホやね~♪』とか『ぷぷぷぷっ!』 と笑い
飛ばしながら読んでちょーだいませ。

賢かったジュンのことですから、きっと彼の中に「ボクは捨てられたんだ」「もう要らないって事なんだ」という感情が芽生えたんだと思います。



それでもワタクシは待ち続けました。



向こうの家族のことを知らないワタクシとしては、「可愛がってもらえてないのではないだろうか?」いう不安がつきまとい、結局、その気持ちを拭えることが出来なかったからです。





そして1年経ち、2年が経ち、、、3年が経過し・・・・・、高校2年生となったある日、


『 ジュンが死んだ 』



父親あてに向こうの家族から電話がありました。




向こうの家でも「ジュン」という名前を引き継いでくれていたこと。

    家族の一員として生活し、最後も家族全員で看取ったこと。

         ただの1度も病気をしない「手間のかからない子」だったこと。

              周囲から「良い子だね」と褒めてもらえる存在だったこと。



を、向こうの親御さんは涙ながらに伝えたそうです。。。


享年11歳、あの時代からしてみれば「長寿」といえますし、正に大往生でした。


そら、そうでしょう!、

何といってもジュンですもの、他の子とは違いますよ!!。

良い子にしてたでしょ?、立派だったでしょ?、何より可愛かったでしょ??。






ワタクシ嗚咽がとまりませんでした。




三日三晩泣き続けました。




もうジュンに会える日が来ることが、その可能性さえなくなってしまった事も悲しかったですが、ウチの勝手な都合でジュンを手放し、その最後を看取ってやれなかったことが申し訳なくて……。

これしか手元に残ってない☆もっと一緒に写真を撮れば良かった





ねぇ、ジュン、

キミはワタクシのこと忘れちゃってたかい?、あの日最後に一緒に寝たことも??。

頭が良かったキミのことだからワタクシを始め家族のこと恨んだろうね??、憎んだろうね??。

貰われていった親戚ん家では幸せに暮らせたのかな?。



ジュン、ワタクシのジュン、、、これで本当にサヨナラなんだね。

ウチに居た時、お嫁サンをもらうことも無かったけど、それで良かったのかな?。



ねぇ、ジュン、

キミは本当にウチの子で良かったのかな?、幸せを感じてくれてたんかな???。






以降、胸の中に「ぽっかり」と大きな穴が空いたままです。


ジュンがいなくなった喪失感は勿論ですが、家の都合とはいえ「手放した」こと、強いて言えば「ジュンを見放すような格好」で終わっていることが、五十路になった今になってもトラウマとなっています。


また何より、両親から「事の経緯」の全てを伝えられたのが社会人になってから-いうのが相当応えていますが、まあこれは 『 子供だったワタクシには余りにも重すぎる事実 』 だったがゆえに話してもらえなかったんだろうなと、今ではそのように解釈しています。





いずれにしても、ジュンには土下座して謝らねばなりません。
結果はどうあれ、ワタクシも彼を見放したことに変わりありませんし、ジュンを守ることさえ出来ませんでしたから・・・。


いつの日かはワタクシもジュンがいる所に行きますが、ワタクシより先に逝っているであろう親近者たちよりも真っ先に彼を探し出してひれ伏して謝りたい・・・、それがワタクシの切なる想いです。


もう、ワタクシのことなど思い出したくもない苦い記憶でしょう。

記憶のスミにさえ残っていないかも知れません。

それでも謝らなければと思っています。


そして願わくば、もう1度ジュンと暮らしたい。

それを懇願し、ジュンの許しをもらうことがワタクシに残された責務だと思っています。



ジュン、あと、もう少しできっと逢えるから、それまで待っててね。






コチラは「穴」を少し埋めてくれたジャーマン・シェパードの置物、ネットショッピングで見つけました。

「ジュンに似ているな」ということで購入しましたが、手許に来てビックリ!。
毛並みも濃淡配色のバランスも、目の色も、そして表情さえもジュンにうり二つ!!!。


当然、『 ジュン 』 と名付けました。


最初は玄関に据え置きましたが、余りのリアルさに宅配業者のおにいさんが「うぉ!?」とか言って毎回驚くので、今はリビングに座ってもらっています。

『 フェイク 』 『 作り物 』 だということは十分判っておりますが、その優しい顔つきと眼差しはジュンそのもので、まるで彼がこの世に蘇ったかのように感じています。


この子を見るたび「ジュンは良いワンコだったよなぁ…」と、ちょっとシンミリしてしまうのが玉に瑕ですが、この先もワタクシらを見守っていて欲しいと願っています。




3話も読んでくれてありがとっっ!!
絶対忘れてはいけない苦い記憶です☆



皆さんからのご支援が励みになります!


「お恵み」のつもりで、バナーを 『 ポチッ! 』 と連打でプリーズお願いします。




自作機・BTOパソコンでブログを書こう!

ハード全般を広くカバー

より専門的なラインナップ