86.本当のわたし「本当のわたし」 荒れる森の片隅で おびえながら しゃがんでいても 繰り返される ため息まじりの憤り 何となく ただ何となく 歩き出した先に キラッと光が 見えた気がして 景色が速く流れていった のぞき込むと その顔は 怒っていなくて 胸が鳴った 小さくなった私が写った その感情の奥にある わたしの想いに蓋をして わめいてみても 微笑んでみても カラカラと宙を舞うだけで 本当の私を見つけなきゃ 本当の私は救えない