ある社長が語っていた。
事業を始めて頑張ってやってきた。
・・・にもかかわらず、業績が低迷、やがて気が付くと自転車操業。
やってもやってもどんどん悪化していく日々。
苦しくなって会社を辞めたい・・・と思う。
しかし今更辞められない。
そんな時、伝説の赤い靴の話を思い出した。
伝説の赤い靴・・・
それは、魔法の赤い靴。
その靴を履いた者は、とても素晴らしくダンスが出来るようになる。
最初はいいんだ、念願のダンスが出来るんだから。
軽やかなステップ、見事なターン。
陶酔しきって踊りまくる。
しかしやがて気が付いていく。
疲れてきてもダンスを辞められない。
その靴を履いている限り、踊りを辞める事など出来ない。
やがて疲れ果て、体がボロボロになり、足からは血が流れ出す。
それでも踊りは止まらない。
靴を脱ぎたくても、ダンスを続けている限り脱ぐ事すら出来ない。
苦しくても、そうして踊り続け・・・やがて死に至る。
その社長は自分に、その伝説の赤い靴の話を重ねてゾッとする。
自分はその物語の主人公のようだと・・・
疲れてるんだな、社長さん。
大変だよな、いろいろと。
会社を経営するって生半可じゃ出来ない。
だけど社長さん。
そんなに自分を苛めなさんな。
忙しいかもしれないけれど、少しでいいから休んだらいい。
頭から仕事の事が離れないかもしれないけれど、
それでもあえて離すんだ。
少しの時間でいい。
心をちょっと旅させて・・・
遠い南の無人島へでも行ってみな。
青い海と白い砂浜、まわりには誰もいない。
アンタはいったい何をする。
何でもいい、思い出してみな。
昔食べた美味しい料理、昔訪れた楽しいところ、昔出会った忘れられない大切なアイツ。
ほんのひととき旅をして。
それから深く深呼吸。
考えようぜ、これからの事。
会社の事、未来の事、そして自分自身。
どうしたいのか、どうするべきなのか、きっと方法はあるだろう。
それを探そう、焦らずに・・・