広島・夏と「ヒロシマ、ナガサキ」 | やぶんひとりごつ

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2000年、リーマン辞めて京都へ。お寺に居候すること五年間。
その日々の事あれこれ…これまでとこれからのこと。
でも実際は現在東京在住戻りーマン。一方でリアルジャパニーズ目指します。
泣かず飛ばずの「おやぶん」日記、始まるよ!!

夏旅レポートの続きと現在進行形のつい最近の話し。

 夏旅の続きは糸島から博多へ出て、そして広島へ。

 往路の経由地でもあった広島に戻る。
 広島には学生の頃の友人が住んでいるので、経由地である都合から「友人に会う」と言うモチベーションを得て、博多を後にする。
 本当はバスなのだが、チケットが取れなかったので朝D2に博多駅まで送ってもらって広島までは新幹線になった。この方が時間も読めるしいいにはいいのだ。



 広島駅で些細なすれ違いをしながらも友人に再会。
 暑い広島を案内して貰う。

 広島ビギナーのボクをその人は原爆ドームへと案内してくれた。
  原爆ドーム
そして原爆資料館。

 
 「重かったか」と心配する友人に「…ちょっとね」と答えた。

 今年はイトコたちと沖縄にも行ってきたし、どうやら「悲しい歴史」を振り返る旅を自然としているような気がする。何かに導かれてるのだろうか?


 安穏と生活できることの「幸せ」をしっかりと認識するべきだ。
 それが何の上にたっているかも…




 話しは変わる。

 スティーブン・オカザキというアメリカ人の映画監督が原爆被害をテーマにして映画を作った「ヒロシマ、ナガサキ」である。今年全米でTV放映され大きな反響があったらしい。


 日本人ならば目をそらしてはいけない現実がそこに描かれて、目を背けたくなる描写の数々は日本人であっても相当にショックだった。これがアメリカで(たしかヒロシマ原爆投下の8月6日に)放映されたと言うのは本当に意義深い事だと思う。
 映画は冒頭で現在の渋谷、原宿の姿を映し、そこで若者にインタビューする
 「1945年8月6日。何があった日だかわかりますか?」の質問に若者たちは応えられない。
受験の為の勉強は出来ても、自国の、いや世界の大変な一日の事を知らないと言ってしまう人たち…

 …こんなにも無関心な日本人。
 これを見たアメリカ人は何と思っただろうか?

 この映画はもっと若い人たちに観てもらいたい。
 先週の連休最終日。岩波ホールで映画を見た帰り、エレベーターで乗り合わせたご夫人がそう言っていた。
 

 目を背けたくなるような現実を目にするがいい。
 耳を塞ぎたくなる現実をしっかりとそのアタマに刻み込め。



 そしていまの「幸せ」が何の上に立っているものかを知れ。