親を箱根に連れて行こう。宿は芦ノ湖のほとりの龍宮殿(プリンスホテルズ&リゾーツ)にしよう。そこまで決めたのに、調べるほど「本館」と「別館」の話が出てきて、どちらを予約すればいいのか分からなくなった。そんな状態ではありませんか。
ある記事は「泊まれるのは別館だけ」と書き、別の記事は「本館は和室、別館は洋室」と書いています。親にベッドがいいか布団がいいかを聞く前に、まず建物の話でつまずいてしまう。その気持ち、よく分かります。
でも、迷う相手は本館と別館ではありません。泊まる建物は1つで、選ぶのは並んでいる3つの客室です。
龍宮殿の本館と別館の違いと、親と泊まる部屋の選び方
● 泊まるのは宿泊棟の別館。本館は露天風呂やサウナのある日帰り温泉で、宿泊者は館内の専用通路を通って無料で入れます
● 親が布団で寝られて家族3〜5人で1部屋なら湖畔和室、部屋で温泉に入りたいなら湖畔特別和室、親がベッドを望むなら湖畔和室ツインベッドルーム(2人まで)
● 夕食と朝食は、どのプランも「お食事処(イス・テーブル)」です。部屋食のプランは並んでいません
| 比較項目 | 湖畔和室 | 湖畔特別和室 | 湖畔和室ツインベッドルーム |
|---|---|---|---|
| 龍宮殿(プリンスホテルズ&リゾーツ) | |||
| 客室名 | 芦ノ湖と富士山を望む <湖畔和室> | 個室温泉付き 芦ノ湖と富士山を望む<湖畔特別和室> | 最上階 芦ノ湖と富士山を望む<湖畔和室ツインベッドルーム> |
| 広さと定員欄 | 65m²/1人〜5人 | 95m²/1人〜5人 | 65m²/1人〜2人 |
| 間取りと寝方 | 本間12.5畳と広縁7畳の和室 | 本間13畳と次の間8畳の和室 | 本間12.5畳と広縁7畳の和室にツインベッド |
| 部屋のお風呂 | あり(沸かし湯) | 専用の個室温泉 | あり(沸かし湯) |
| 1人あたり(2名利用時・税込) | 65,200〜101,700円 | 113,500〜140,500円 | 71,700〜108,400円 |
料金は【ベーシックレート】「胡蝶懐石」夕朝食付きプランの、確認日(2026年10月7日)の表示の幅です。日によって変わります。それぞれを選ぶと、どんな夜と朝になるのかを順番に見ていきます。
本館と別館、3つの客室で何が変わるのか
どの客室を選んでも同じことを、先にまとめます。客室があるのは宿泊棟の別館で、総部屋数は24室です。客室一覧の3タイプは、どれも説明に「全室が芦ノ湖側に面しており」とあり、バス・トイレ付きです。ただし、一部の客室は湖が見えづらい場合もあります。
お風呂は2か所あります。別館の大浴場は14:00~1:00、本館の日帰り温泉は6:00~20:00です。本館には露天風呂とサウナがあり、宿泊者は館内専用通路を通って無料で入れます。夕食は6:00P.M.か7:00P.M.、朝食は8:00A.M./8:30A.M./9:00A.M.で、どちらもお食事処のイス・テーブル席です。
ですから、客室で変わるのは3つだけです。夜にどこで寝るか(布団かベッドか)。部屋のお風呂が温泉かどうか。そして、何人まで同じ部屋に入れるか。
| 追加で手に入るもの | こんな使い方なら | この旅での価値 |
|---|---|---|
| 部屋の個室温泉(湖畔特別和室) | 大浴場まで歩くのがおっくうな親が、寝る前と朝に部屋で温泉に入る | 払う価値が大きい |
| 次の間8畳(湖畔特別和室) | 親が先に寝たあと、家族が隣の間で話す | 使い方次第 |
| ベッド(湖畔和室ツインベッドルーム) | 布団から立ち上がるのがつらい親と2人で泊まる | 払う価値が大きい |
| 最上階(湖畔和室ツインベッドルーム) | 高い階からの眺めにこだわる | 使い方次第 |
| 95m²の広さ | 親と2人で、夕方から朝まで部屋にいる時間が短い | この旅では不要 |
本館か別館かを悩むより、親が布団から立ち上がれるかどうかを先に聞くほうが、部屋はすぐ決まります。
正直に書きます 上の客室を選ばなくていい場合
高い客室を選べば安心、とは限りません。この宿はお風呂も食事も客室の外にそろっているので、使わないものにお金を払う形になりやすいのです。
| こんな旅なら | 選ばなくていいもの | 代わりの選び方 |
|---|---|---|
| 夕食後は本館や大浴場で温泉に入る | 湖畔特別和室の個室温泉 | 湖畔和室にして、本館の露天風呂へ行く |
| 親も家族も布団で平気 | 湖畔和室ツインベッドルームのベッド | 5人まで入れる湖畔和室 |
| 親と2人、寝るだけの夜 | 湖畔特別和室の95m² | 湖畔和室の65m²で足ります |
逆に、親がベッドでないと眠れない、または寝起きがつらいときは、湖畔和室を選ぶと夜も朝も苦労します。この宿でベッドが付く客室は湖畔和室ツインベッドルームの1タイプだけで、定員は2人までです。
湖畔和室を選ぶと、こんな滞在になる
布団を並べて、家族みんなで湖側の部屋に
客室名は「芦ノ湖と富士山を望む <湖畔和室>」。本間12.5畳と広縁7畳の和室で、広さは65m²、定員欄は1人〜5人です。親と子世代の2人でも、孫まで入れた5人でも、ひと部屋にまとまれます。
布団は、夕朝食付きなら夕食でお食事処に行っているあいだにスタッフが部屋に来て敷いてくれます。食事から戻ったら、そのまま横になれる流れです。親が早めに休んでも、広縁の7畳があるので、残った家族は窓際で過ごせます。
お風呂と朝の過ごし方
部屋のお風呂は沸かし湯で、温泉ではありません。温泉に入りたいときは、別館の大浴場か本館の日帰り温泉へ行きます。別館の大浴場にはバスタオルとフェイスタオルが置いてあるので、手ぶらで行けます。本館にはタオルがないので、部屋のタオルを持って行きます。
気になる点は、布団から起き上がる動きです。ひざや腰が心配な親には、布団の上げ下ろしよりも、寝起きの動作のほうが負担になることがあります。心配なら、親だけ湖畔和室ツインベッドルームに泊まり、家族はこの部屋に分かれる組み方があります(下の「人数」の節で書きます)。
湖畔特別和室を選ぶと、こんな滞在になる
部屋の中に、温泉の個室風呂がある
客室名は「個室温泉付き 芦ノ湖と富士山を望む<湖畔特別和室>」。説明は「専用の個室温泉付き和室」で、本間13畳と次の間8畳の二間です。広さは95m²で、3タイプでいちばん広い客室です。定員欄は1人〜5人です。
3タイプのうち、部屋のお風呂が温泉なのはこの湖畔特別和室だけです。残りの2タイプの部屋のお風呂は沸かし湯です。
大浴場まで廊下を歩くこと、脱衣所で人に気を使うこと。この2つを嫌がる親でも、部屋なら自分のペースで温泉に入れます。夕食の前にひと風呂、寝る前にもうひと風呂。翌朝、朝食の前にも入れます。
二間を、寝る部屋とくつろぐ部屋に分ける
次の間があるので、親が本間で休んだあと、家族は次の間で明日の予定を話せます。2人で泊まるなら、広さを持て余すかもしれません。この客室の料金は3タイプでいちばん高く、2名利用時の1人あたりは確認日の表示で113,500〜140,500円(税込)です。部屋の温泉を何回使うかで、払う価値を決めてください。
湖畔和室ツインベッドルームを選ぶと、こんな滞在になる
和室にベッド。親の寝起きがいちばん楽な部屋
客室名は「最上階 芦ノ湖と富士山を望む<湖畔和室ツインベッドルーム>」。客室の種類は和洋室で、本間12.5畳と広縁7畳の和室にツインベッドを置いた部屋です。ベッドのマットレスはエアウィーブ社製です。客室名のとおり最上階にあります。
ベッドなら、腰を下ろしてそのまま横になれます。夜中にトイレに起きるときも、床から立ち上がらずに済みます。部屋のお風呂は沸かし湯なので、温泉は大浴場や本館で楽しみます。
定員欄は1人〜2人なので、3人以上の家族はこの部屋だけでは泊まれません。親と子世代の2人旅にちょうどいい部屋です。料金は2名利用時の1人あたりで71,700〜108,400円(税込・確認日の表示)でした。
人数や家族構成で、使いやすい部屋が変わる場面
親と2人なら、3タイプのどれでも泊まれます。親がベッドを望むなら湖畔和室ツインベッドルーム、部屋で温泉に入りたいなら湖畔特別和室です。
親と子世代と孫で3〜5人なら、ひと部屋で泊まれるのは湖畔和室と湖畔特別和室の2タイプです。全員が布団で平気なら、このどちらかで決まります。
親はベッド、ほかの家族は布団という組み合わせなら、湖畔和室ツインベッドルームと湖畔和室を1室ずつ取る2部屋の形になります。宿は「予約の部屋が複数の場合」について、出来る限り隣同士で用意するので事前に連絡してほしい、部屋タイプによってはお受けできない場合もある、と案内しています。ベッドの部屋と和室を隣同士にできるかは、予約のあとに電話で聞くまで分かりません。
小学生以上の子どもは大人と同じ料金です。孫を連れていくときは、人数にそのまま数えて予約します。
同じ1泊2日で比べる2つの過ごし方
前提は、親と2人で、15時のチェックインに合わせて着く1泊2日です。
湖畔特別和室で過ごす場合
部屋に入ったら、まず部屋の温泉で旅の疲れを流します。6:00P.M.の夕食をお食事処で済ませ、戻るころには布団が敷いてあります。寝る前にもう一度部屋の温泉へ。翌朝も朝風呂に入り、9:00A.M.の朝食に向かえば、11:00のチェックアウトまで慌てずに過ごせます。
湖畔和室ツインベッドルームで過ごす場合
部屋に荷物を置いたら、親と一緒に本館の日帰り温泉へ。露天風呂は20:00までなので、夕食の前に入っておくと安心です。7:00P.M.の夕食のあとは、別館の大浴場が1:00まで開いています。夜はベッドで休み、朝は起き上がりの苦労なく朝食に向かえます。
雨の日や、親が疲れて外へ出たくない日は、部屋で温泉に入れる湖畔特別和室のほうが過ごしやすいはずです。ただ、どちらの部屋でも本館と別館のお風呂は使えるので、館内で時間をつぶせないということはありません。
予約画面で取り違えないための確認
予約画面では、本館・別館という言葉では選びません。客室名で選びます。確かめたいのは次の4点です。
● 客室名:ベッドなら「<湖畔和室ツインベッドルーム>」、部屋で温泉なら「個室温泉付き」で始まる客室
● 人数:3人以上で湖畔和室ツインベッドルームを選んでいないか
● 夕食の時間:6:00P.M.か7:00P.M.を予約時に選ぶ(希望に添えない場合あり)
● キャンセル:プランごとに別の規定がないか、プラン詳細と予約手続きの画面で見る
並んでいるプランは5件で、どれも3タイプの客室から選べる夕朝食付きです。「【2泊以上でお得】」の付くプランは2泊からしか予約できません。1泊なら、それ以外の4プランから選びます。
龍宮殿(プリンスホテルズ&リゾーツ)で、親が楽に眠れる部屋を選ぶ
芦ノ湖畔に建つ、総部屋数24室の宿です。クチコミは4.40(285件)。親とゆっくり過ごすなら、布団が大丈夫で家族が多ければ「芦ノ湖と富士山を望む <湖畔和室>」、ベッドを望む親と2人なら「最上階 芦ノ湖と富士山を望む<湖畔和室ツインベッドルーム>」を選んでください。
● 布団で平気な3〜5人の家族
● 部屋で温泉に入りたい親
● ベッドで寝たい親との2人旅
【PR】空室状況と宿泊プランはこちら
予約したあと宿に伝えておきたいこと
予約が済んだら、宿に電話を一本入れておくと当日が楽になります。たとえば次のように伝えます。
● 2部屋を隣同士にしてほしい
● 夕食は6時の回を希望します
● えび・かに・小麦・そば・卵・乳・落花生・くるみの8品目のアレルギーがあります(5日前まで。ほかの食材には対応していない)
● 到着が18時を過ぎそうです
● 小田原駅からの送迎を予約したい(龍宮殿の前まで行くかも確かめる)
● 湖がよく見える部屋を希望します
階数や部屋の向きの指定は、宿は「ご希望として承ります」としていて、予約状況によっては添えない場合があります。決まっていないことは、電話で聞いてから当日を組むのが確実です。
龍宮殿の本館と別館、部屋選びでよくある質問
Q. 本館の客室には泊まれますか?
A. 宿は、宿泊棟が別館、本館は露天風呂やサウナのある日帰り温泉と案内しています。予約画面に並ぶ湖畔和室・湖畔特別和室・湖畔和室ツインベッドルームの3タイプから選びます。
Q. 本館の露天風呂は、泊まると有料ですか?
A. 宿泊者は館内専用通路を通って無料で入れます。入浴は6:00~20:00で、本館にはタオルが置いていないので部屋のタオルを持って行きます。夜遅くなら、1:00まで開いている別館の大浴場を使います。
Q. 部屋で夕食を食べられますか?
A. 並んでいる5プランは、どれも夕食・朝食とも「お食事処(イス・テーブル)」です。部屋食のプランはありません。イス席なので、正座が苦手な親でも食事の時間を過ごせます。
Q. ベッドの部屋に3人で泊まれますか?
A. 湖畔和室ツインベッドルームの定員欄は1人〜2人です。3人以上なら湖畔和室か湖畔特別和室を選ぶか、ベッドの部屋と和室の2部屋に分けます。ベッドが付く客室はこの1タイプだけです。
Q. キャンセル料はいつからかかりますか?
A. 宿の規定では、2日前の23:59までは無料で、前日は宿泊料金の20%、当日は80%、連絡なしの不泊は100%です。プランごとに別の規定がある場合もあるので、予約手続きの画面で確かめてください。
出かける前に確認しておきたい注意事項
楽しい滞在にするために、ここだけは目を通しておいてください。
| 対象 | 内容 |
|---|---|
| 入湯税 | おとな1名さま1泊につき150円を別途 |
| 宿泊税 | 記載なし |
| 駐車場 | 38台(ご宿泊者および日帰りご利用客専用)、無料 |
| 送迎 | JR東海道線小田原駅より無料送迎バス(予約制)。小田原駅西口発。プランによって行き先の案内が異なるため、予約のときに龍宮殿の前まで行くかを確かめる |
| 棟の移動 | 別館(宿泊棟)から本館の温泉へは館内専用通路。エレベーターは記載なし |
| 到着時刻 | 最終チェックイン18:00。6:00P.M.を過ぎる場合は事前に連絡 |
| 車椅子 | 車椅子可・貸出用車椅子あり。専用客室とユニバーサルトイレはなし |
親とどんな夜を過ごしたいかで、龍宮殿の部屋を選ぶ
本館と別館で迷う必要はありません。泊まるのは別館で、本館の露天風呂はどの部屋を選んでも無料で入れます。決めるのは、親が布団で寝るかベッドで寝るか、部屋で温泉に入りたいかどうかです。
家族そろって布団なら湖畔和室。部屋の温泉で親を休ませたいなら湖畔特別和室。ベッドで寝たい親と2人なら湖畔和室ツインベッドルーム。親に一つだけ聞いて、そのまま予約に進めます。
「布団とベッド、どっちがいい?」その答えが、そのまま部屋の名前になります。
夕食を終えて部屋に戻ると、窓の向こうは芦ノ湖です。
※部屋タイプ、設備、料金、アクティビティ内容、送迎条件は変更されることがあります。予約前に最新情報をご確認ください。

