この業界に入った1981年。
その頃に初めて知ったこと・・・
OLD の Fender はネックが黄色と言うか アメ色なのに、最近の中古(当時の70年代)は 何故 白っぽいのか?
親友が「OLD はラッカー塗装で ラッカー自体が日焼けしてるからちゃう? 最近のはウレタン塗装やから ラッカーほど焼けないんやろ。」
その後 Fender からVintage シリーズが発売されて カタログを見ていると「あれ? すでにネックがアメ色やん???」
国産各メーカーから出ていた Fender の OLD そっくりさんのモデルたちも ネックがアメ色。
ウレタン塗装のはずなのに・・・
疑問は膨らむばかりで、ついに Fender Japan が発売されて、こちらもネックがアメ色
どないなってんの??
当時 働いていた お店のリペアの師匠から「あれは着色してるんや〜。」
目からウロコでした
で、その お店のストックの 木地のネックを見ると確かに割り箸のように白っぽい
こんな感じ ↓
(画像は夢羽工房コンポーネント)
確かにペグを外すと焼け具合が ウレタンクリアーでも わかりますね。
これは ちょっと激しい焼け方
近年では焼けにくいウレタンクリアーも ありますが、ちょいと お高い
ウチは もちろん従来通りのクリアーです
焼けた感じの色は 全体を着色するのには さほど難しくないのですが、難易度MAXなのは 残っている部分と合わせてくれと言うオーダー。
部分修正やメイプル指板面のみを合わせるのは かなり苦労します。
まだらに焼けている場合やヘッドだけ やたら濃く焼けている場合など、どこに色を合わせるか判断するのに迷います。
メイプル指板面をヘッドの濃い色に合わせると、弾いている時に見える景色、、、グリップ部分よりも指板面が濃くて違和感があったり。。。
また、ベースとなる黄色も染料系を使うか顔料系で やや透明度を落とすか・・・
染料系で白を加えたりする事もありますし、嘘やろーと言うような 黒や緑や青なんかを加える事もあります。
染料系だけで色を合わせて 正面から見たら良い感じになっていても 見る角度を変えると濃かったり薄かったり・・・
あと最悪なのが、色が合って上からクリアーを吹いた途端に染料が反応して発色が変わったり、、、フリダシニモドル
色んな苦労を乗り越えても いざ仕上がって見たら ちょっと色合いが。。。透明度が。。。などと 満足行かなくて 結局やり直す事も あります
こちらは かなり上手く言った例
ネック裏の傷が酷かったので塗装を剥がして塗り直しだったのですが、ブランドロゴを残すためにヘッド表面は残して サイドからヘッド裏やネック裏の全てを剥がしました。
後ろにノーマルクリアー(着色なし)のメイプルネック
ブランドロゴは上からクリアーを吹かれているみたいですが、薄いから もしも剥がしてしまったら大変なので紙で保護して上からマスキングテープ。
さらに ヘッド表面は全体を透明のマスキングシートで保護して 色を調色する際にわかりやすいように
ナット前側の黄色いマスキングテープは、調色後にサイド部分に試し吹きして ペロンとめくって色合いを確認できるように
(でも、実際には わかりにくかったから、結局1弦ペグ穴の上側のマスキングシートを剥がして確認後、青いマスキングテープを貼ってます )
この着色だけは 一本一本色が違うので毎回勉強です。
そして これと同じ色は二度と作れません
(何色を混ぜたか覚えてない)
調色は数日かかってしまう事も多いです。
もっと上手くなりたいなぁ
ほな、また
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