◆近況
2月よりPalmaドッグトレーニングのレッスンを開始します。
デイ&ホテルのケアがあるため、基本的にはPalma店舗でのカウンセリング~レッスンとなりますが、必要に応じてお散歩レッスン・出張レッスンを行います。
1日1組様限定とします。
デイ&ホテルのお散歩タイムを優先するため、夏季・冬季でレッスン可能な時間帯が変わります。
決まったレッスン手順・セット料金は設けません。
全てカスタムメイドのレッスンとなります。
1回のカウンセリング・レッスンから可能です。
レッスン時間帯・料金等の詳細は近日ホームページにUPします。
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◆本文
私は、トレーニングにオヤツをモチベーターとして使用します。
オスワリ・フセ・ツイテ・オイデetcの基礎トレーニングはまず「カタチ」を教えなくてはなりません。
カタチを教える段階で、最も負担無くそのカタチに誘導することができるのがオヤツだからです(カタチを教える段階で、その大小に関わらずに「力」を使用する方法を「強制トレーニング」と言います)。
そして、その「カタチ」にハンドシグナルさらに指示語を付けてゆきます。
つまり、カタチに誘導出来なくては指示語を付けることはできないのです。
ここでオヤツとはなにか?
好ましい行動に対して、褒め言葉やクリッカーと関連付けられた「正解(その行動を「する」)」のサインです。
ですので、その関連付けを定着させるためには必ず、
好ましい行動(「する」)
→ 褒め言葉またはクリッカー(1秒以内)
→ オヤツ(5秒以内)
の手順が「鉄則」です。
「カタチ」を教えてゆく段階ではオヤツで誘導しますが、徐々に「する」のサインにしてゆかなくてはならず、最終的にはオヤツ無しでも指示語に従うようにオヤツを抜いてゆきます。
ただし、完全にオヤツを抜くことは出来ないと思われます。
また、家庭犬については完全に抜く必要も特に無いと私は思います。
以上に書いた事は、「行動」の強化に関するオヤツの使用方法なのですが、
これとは別に「感情」を変えてゆくことに関するオヤツの使い方もあります。
専門的には「古典的条件付け」と言うのですが、
主に、
「苦手なものの印象を変えるため」に使用します。
例えば掃除機に吠えまくるわんちゃんには、
■掃除機のスイッチを入れない状態で、
■掃除機のスイッチを入れた状態で、
■掃除機を動かした状態で、
それぞれ、
・掃除機から離れた所でオヤツ
・掃除機の近くで手からオヤツ
・掃除機の上に置いたオヤツ
というように、徐々に掃除機への「印象」を変えて行き、
「掃除機 = オヤツ」 というよう感情を変化させて、掃除機を良い印象にしてゆきます。
ここで、掃除機に吠えなくなった段階でトレーニングを止めてはいけません(ただし、掃除機が「大したもの」で無くなり、完全に無視するような場合はこの限りではありません)。
古典的条件付けを「対処方として状態化」させてはいけないのです。
吠えに対する古典的条件付けの難しいところは、それを使い続けると時に
「恐怖(または興奮) = オヤツ」
と関連付けられてしまうことです。
なので、「必ず」最終的にオスワリマテ・フセマテの指示で待っていられるようにトレーニングしてゆかなくてはなりません。
これは、「他犬への吠え」に対するオヤツの使用についても同様です。
上記のようなことを、私は密かに、「古典的条件付けの罠」と呼んでいます。
この「恐怖(または興奮) = オヤツ」の関連付けは、同時並行で指示語への関連付けへと切り替えてゆくことで、消去されます。
「恐怖(または興奮) ≠ オヤツ」 → 「指示語 = オヤツ」 に変えてゆくのです。
掃除機ならば、掃除機の無い状態でのオスワリマテやフセマテを同時に強化して、短い時間(一瞬オスワリでも良い)からで良いので徐々に掃除機が動いていても指示語に従える状態を増やすようにしてゆかなくてはならないのです。
この時、指示語への関連付けは、必ず「対象に吠えなくなった段階」から始めてください。「出来ないことは指示しない」 (←リンク参照)のです。
2につづく
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