空へ向けて
紙飛行機を飛ばす

それはしばらく
宙を翔ても
すぐに力尽きて
地に堕ちてしまう

何度も何度も飛ばしても
やはり結果は同じ

やがて飽きて疲れて
諦めかけたとき

空へと伸ばした手を
離れた紙飛行機を
突風が遥か高く
遥か遠くまで
運び去っていった

ラジコン飛行機や
ドローンを
買うことも扱うことも
できない私は

貧しく拙い紙飛行機を
飛ばすことしかできないが
時間をかけて
慎重に時と場所を選べば
そんな粗末な紙飛行機でも
遥か遠くへと
飛ばすことができるのだ

それがどこへゆくのか
何を観るのか
誰と出逢うのか
知る由もないけれど

あらかじめわかっているより
そのほうが面白いだろう