コンパスの針が
揺れている
いつまでたっても
真っ直ぐ
北を指さず
ゆらゆらと
不規則にぶれ続けて
迷うように
戸惑うように
揺らめいたまま
とどまらない
コンパスが
壊れてしまったのか
それとも世界に
方角がなくなって
しまったのか
いくら考えても
いくら観察しても
わからない
何故ならば
己は己を超えることはできず
世界は世界を
超越することはできないから
俯瞰するための場所は
何処にもなく
己は己自身の
世界は世界自身の
枠の中からしか
ものを観ることはできないから
だから今でも
コンパスの針は
不規則に
迷うように
戸惑うように
揺らめき続けている
いつまでたっても
何処をも
指し示さない