絶望することを
称える人がいる
その人の言う
「絶望」とは
普通に言われる
ものではなくて
実現不可能な
望みや幻想を
断ち切り
捨て去ること
そうして
「今ここ」に在る
心の平安を得ること
確かにそうできれば
いいのだけれど
人は夢や幻想なしに
生きてゆけるのだろうか
手の届かぬはずの
北極星を目指して
隊商が進むように
我らには
遥か彼方の
手に届かぬ光が
必要なのではないだろうか
あ、
でも…
実現不可能な望みや幻想を
捨て去ることが
手に届かぬことならば
それがもうひとつの
北極星になるのかな
たぶん
そういうことなのだろう
でもそれって
矛盾してないか?