風の側枝淡い青紫色に沈む静か なる重心を抱えた花瓶の口より深緑を纏った枝が緩やかな波を描いて天へと伸びているその半ばより分かれた側枝は儚く過ぎゆく風をなぞるかの如く追うかの如くたおやかに流れている天と地との間に在る人をこの側枝が表しているならば人とは風を求め風を追い風に従い風の如く過ぎ去ってゆくものなのか淡い青紫色の沈黙する重心に秘められた永遠に巡りゆく風の遠き根源への旅はいまだ終わらない