淡い青紫色に沈む
静かなる重心を抱えた
花瓶の口より
深緑を纏った枝が
緩やかな波を描いて
天へと伸びている

その半ばより
分かれた側枝は
儚く過ぎゆく風を
なぞるかの如く
追うかの如く
たおやかに流れている

天と地との間に在る人を
この側枝が表しているならば

人とは
風を求め
風を追い
風に従い
風の如く
過ぎ去ってゆくものなのか

淡い青紫色の
沈黙する重心に秘められた
永遠に巡りゆく風の
遠き根源への旅は
いまだ終わらない