町の小さな公園
淡い陽射しが
暖かさを纏い始めると

花壇に植えられた
葉牡丹たちは
冬の装いも色褪せ

自然の理に従い
とうが立って
黄色い十字花を
咲かせ始めた

葉の色よりも
この花の輝きを観よと
言わんばかり

そして
お前ら人間の
思うとおりにはならないのだ
とも言っているかのよう

その十字花には
自由が在った

狭い花壇に閉じ込められ
時の掟に縛られながらも
なおそこには
人間どもの手には遠く届かぬ
高尚なる自由が屹立していた

それは町を行き交う人々が
いつの間にか忘れ去っていた
生命の自由であった