取り壊される建物は
街の新陳代謝

思い出の逝去
誰にも消し得ぬ刻印
永遠性の獲得

響き渡る轟音と
漂う埃の匂いは
宿命たる再生への
産みの苦しみか

土より生まれ
土へと還る

無より生まれ
無へと還る

夢より生まれ
夢へと還る

その建物に息づいた
歓びも哀しみも
奈落の如き虚しさも

不可視なる遠大な
タペストリーを織りなす
一本の糸となりゆく

移りゆく季と
変わりゆく街の
代わりゆくペルソナの
その向こう側に

永遠なる刻印が
絶えることない
輝きを放っている