背の高い
ビルとビルとの間

狭い小径に
横なぐりの落葉が
降りしきる

高いビルの数多立つ
街を吹く風は

行く手を阻まれ
思い通りに進めぬ
もどかしさを
その宿命に彩られた
街路樹の葉に
ぶつけて

行き急ぐ街の性に
憑かれたかの如く
無数の踊る渋色の葉を
この小径の上
横なぐりに運んでゆく

季の幕間のひととき
通り過ぎゆく枯れ吹雪
寂寞の淡い光を一片
靴音を刻む人々の
一瞬の瞳に置き残して
振り向かずに去ってゆく