心の瞳の奥底に
青白く淡い光を
朧に纏った人魂が漂う

それは
大海原のみなも一面を
覆い尽くしている
波の断面

遠い空を流れ行く雲も
木々の間を吹き抜ける風も
地に落ちて踏み砕かれる枯葉も
時を終えて朽ち果てる骸も

どれもみな
うつつのおもてに顕れた
波の断面

それらひとつひとつの
奥底にもまた
青白く淡い光を
朧に纏った人魂が漂う

その人魂は
数多でひとつ
ひもつで数多

心の瞳を奥底まで
澄ましてみれば
見えてくる色光

うつつという大海原に宿る
すべてを包み込む
青白く淡い光