傷だらけの手で
仕事をして

傷だらけの手で
飯を食らい

傷だらけの手で
ものを書く

傷だらけの手だから

どの仕事も
粗雑になり

食らう飯も
粗末となり

書かれたものも
粗悪となる

身も心も貧しいままに
傷だらけの手に
ベタベタと貼り付けた
幾多もの絆創膏が

一枚
また一枚と
剥がれ落ちてゆき
そのたびに
傷から血が滴り落ち

この世界に触れようとして
鋭い痛みに貫かれ

己が生を摩耗させつつ
粗略に生きてゆく