傷だらけの手で傷だらけの手 で仕事をして傷だらけの手で飯を食らい傷だらけの手でものを書く傷だらけの手だからどの仕事も粗雑になり食らう飯も粗末となり書かれたものも粗悪となる身も心も貧しいままに傷だらけの手にベタベタと貼り付けた幾多もの絆創膏が一枚また一枚と剥がれ落ちてゆきそのたびに傷から血が滴り落ちこの世界に触れようとして鋭い痛みに貫かれ己が生を摩耗させつつ粗略に生きてゆく