死後の世界にいる
夢を見た
そこで私は
長い貨物列車が
通過するのを見ている
傍らに立っていた
その世界の案内人に
私は尋ねる
「この貨物列車は
どこに行くのですか」
「宇宙港に行きます
貨物は星間連絡船に積まれて
他の星へと運ばれます」
「他の星に?」
「はい
その星はまだ開拓中なので
多くの物資が必要なのです」
「そこには
原住民はいないのですか」
「はい
人間のような知的生物は
いませんでした」
「そこの生態系が
壊されないといいですね」
「それは充分注意しています
何しろ地球という
反面教師がいますから」
現世ではまだ
星間旅行は実現していない
それでも
地球沿岸の宇宙は
ゴミだらけだという
そのためだろうか
星間連絡船はここ
広大な浄土の本土である
真土の沖に浮かぶ
仮土ヶ島の宇宙港から
飛び立っている
壊れて打ち捨てられた物達
力尽きて生を終えた者達を
数多の希望とともに乗せて
はるかなる新たな星へと
旅立ってゆく
一縷の哀惜を顕す
純白に輝く煙の糸を
どこまでも澄みきった
青い空に残して