身と心に痛みを抱え
なお生きている

そんな生において
死に直面した人の
言葉を聞くとき思う

自分が同じように
死に直面したら
今感じている
この痛みすらも
愛おしく思うのだろうか

痛みは警告
痛みは道標
痛みは召命

だから痛みを
忌まわしく思う前に
その意味を
掬い取ってあげなければ

痛みは己の
存在意義を見失って
涙を零しながら
この身と心の中を
孤独な獣の如く
彷徨い歩くだろう

痛みの存在を受容すること
痛みの思いに寄り添うこと
痛みの願いを聴き取ること

己が死に魅入られたとき
痛みへの理解が
痛みへの優しさが
足りなかったことを
後悔しないために

痛みの声に
今 耳を傾けよう

なぜなら
この身と心の痛みも
確かに己が人生を形作る
掛け替えのない
大切な一部なのだから