季に忘れられた蚊秋の蚊が 一匹朝のカフェの中を戸惑うように飛んでいるあっちに行ってはうるさそうに追い払われこっちに行っては叩き潰されそうになりフラフラとユラユラと頼りになるものを探すかの如く人々の間を漂うように彷徨っている季に忘れられた一匹の蚊儚く見えながらも人々の片隅でこの冬を強かに生き延びるのだろう