私は走る
毎日走っている
私なぜ
こんなにも走るのか
それは
己の居場所を
確保するためである
他者に先を
越されぬためである
毎日毎日
走って走って
自分の意場所を
なんとか保持しても
いつかはこの世界から
消え去らねばならない
それでもなお
毎日懸命に走るのは
それが
生きるものの定めか
この世に生まれてきたものの
宿命だからなのだろうか
そうして
毎日懸命に走っても
他者に先を
越されるときもある
己の居場所を
確保できないこともある
そんなときは
路傍の草を観る
路傍に生える草は
決して走ることはない
ただたまたま
種子の落ちたところで
芽を出し
葉を広げ
花を咲かせ
実を稔らせ
枯れゆくのみである
先を越され
居場所を見つけられぬ
そんなときは
見過ごしていた
小さな美に気づくとき
そんなことを考えながらも
今なお私は
毎日走っているのである