生きているときは
生きていることを
当たり前だと思っています
生きていなければ
当たり前だと思うことは
できるはずもないので
それは少し考えてみれば
当たり前のことだと
わかるのはずなのです
生きているときは
生きていることを
当たり前だと思っていなければ
生きるためにすべきことに
集中できません
ですから生きていることを
当たり前だと思っていることは
ごく当たり前のことなのです
それは眼がものを見るとき
眼自身を見ることができないことと
同じようなことです
でもそんな
普段当たり前だと思っている
生きていることそのものが
当たり前だと思えなくなったとき
心の時間の流れに亀裂が入り
そこに
信仰とか
哲学とか
文化とか
芸術とかが
生まれてくるのでしょう
普段当たり前だと思っていることが
当たり前だと思えなくなることが
私の人生を
あなたの人生を
豊かにするのです
ですから
眼が眼自身を見てしまうような
人生で出遭う当たり前でないことも
大切にしたほうがいいのでしょう