自分の都合のいいように
他人は動いてほしい
自分の都合のいいように
他人を動かしたい
自分の都合のいいように
他人は動くべきだ
病に侵され
歪み萎れてしまった
老木の葉のような
数多の醜い思いが
世に渦巻いている
それでも
道端には小さな花が咲き
ひそやかに彩りを添えて
軒先に吊るされた風鈴からは
涼しげな声が緩やかに流れ
カフェからは馥郁たる
コーヒーの香りが漂ってくる
「醜」と「美」とは
「地」と「柄」のようなもの
地とは柄を浮き上がらせるもの
地があってはじめて柄は映える
だからこれからは
世の醜さに出遭っても
「これは柄を支える地なのだ」
と思うようにしよう
世の醜さに
心乱されぬように