生きる道のりに
苦しみがあるのは
何のため?
苦しみたくないと
願ったとしても
逃れられないのは
何故なのか?
梅雨時の雨のように
止む気配もなく
あとからあとから
降りかかってくるのは
どうしてなのか?
それは
萎れる草の葉や
病に枯れゆく
木々や
地に墜ちた
鳥の骸や
目の見えなくなった
野良猫や
そんな誰からも
顧みられぬものたちに
気づくため
そこにこそ
命の力の顕れを
観られるようにするため
どこにも隔てられることなく
何ものにも遮られることなく
ありのままに大空を
どこまでもどこまでも
吹き渡る風のように
遠い過去から
遥かな未来へと
この世をめぐる
名もなき流れが
我らの生きる道のりに
苦しみを運んでくる
苦しみよ
こんにちは
お前の命を活かすのが
我らの使命
この人生で果たすべき
役割であり
それはいつの日か
たとえ目に見えなくても
何ものにも劣らぬ
業績となるのだ