私は感情を
浴びています

感情が心の淵から
静かに湧き上がって
くるのではなく

それは
雲や風や雨や
草木や蟲や鳥獣や
人を含めた
あらゆる生命の営みの
感受された奔流が
間欠泉の如く
高く噴き出た感情となり
それを頭からかぶって
全身がずぶ濡れに
なっているのです

私の体を伝って流れ
髪や顔や指先から
滴り落ちてゆく
感情の雫は
今はまだ小さく
濁っていますが
いつか時を刻む
陽や月の光を宿して
やがて宝石のような
輝きを帯びることを夢見て

私はその貧しい雫の珠を
つなぎ合わるために
己が乏しい魂を鞭打って
働かせようとしているのです

高く噴き出た感情は
間欠泉の如く
次にいつまた吹き出るか
わかりません

私はその機会を待ちつつ
今滴り落ちている
雫の珠をつなげようと
心の中を引っ掻き回して
しっかりと頼れる糸を
探し続けているのです