想念のグラデーションは
深い陰影を跳躍させて

懸濁する塵埃に紛れた
ダイアモンドダストの
ひと粒を

孤独にいだかれた
あなたは今でも
追いかけているのですか

色のない雨風に
擦れ切れ剥がれかかった
貧しい貼紙のような

積層する懈怠に挟まれて
身動きれぬまま
どこかへと手を伸ばすとき

その緊縛を貫くかの如き
あの煌めきを
あなたは今でも思い出しますか

その遠く揺らめく記憶が
荒漠とした時の通過を
解きほぐして

屹立する氷壁の如く
冷酷なる今という
瞬間を貫いて

憧憬の彼方へと
躊躇いながら迷いながら
歩いてゆくあなたを

跳躍する陰影の記憶が
影なき同伴者となって
寡黙に支えているのです